出版社内容情報
真の医療改革のために、いま必要なこと。
慢性的な医師不足、受け入れ先を探して迷走する救急車……もはや限界に達したわが国の医療システムに、再生の道はあるのか。
世界一の長寿国・日本。それを支えてきた医療制度が、いま危機に瀕している。毎年1兆円ペースで増え続ける医療費を何とか抑えようと、小泉政権以来、政府は矢継ぎ早に医療改革を実施してきた。しかし今、そのツケが国民の健康の上に重くのしかかろうとしている。
▼慢性的な医師不足、受け入れ先を探して迷走する救急車、過重労働にあえぐ医療現場、医療事故と医療裁判……もはや限界に達したわが国の医療システムに、再生の道はあるのか?
▼本書は、現代の医療制度の問題点をさまざまな点から指摘しつつ、国民の健康を守るという視点を失わずに医療費を抑制する方法を提案する。
▼医者任せ、病院任せでは、健康は守れない。超高齢社会に突入する日本において、医療費の負担と給付のバランスをどうするのか、医療と介護の境界をどう考えるのか、一人ひとりの国民がこの問題に目を向け、主体的に解決していくために必要なことを解説。
●第1章 医療破綻はどこまで進んでいるのか
●第2章 患者の悲鳴 ――どんな痛みを感じているのか……
●第3章 医者の悲鳴 ――医療環境がどうしてこんなに悪いのか……
●第4章 矢継ぎ早の医療改革 ――いったいだれのためのものか
●第5章 医療改革への10のキーワード
内容説明
あなたの大切な人の生命が守れない。突然の病院閉鎖、慢性的な医師不足、救急患者のたらい回し…いざというとき、本当に診てもらえるのか。
目次
第1章 医療破綻はどこまで進んでいるのか(危機に瀕する医療;小児科と産科の消滅 ほか)
第2章 患者の悲鳴―どんな痛みを感じているのか…(医療難民がぞくぞく生まれている;医療格差を実感するとき ほか)
第3章 医者の悲鳴―医療環境がどうしてこんなに悪いのか…(ホームドクターの嘆き;診療報酬で何が生まれるのか ほか)
第4章 矢継ぎ早の医療改革―いったいだれのためのものか(混乱する後期高齢者医療制度;医者を育てる制度 ほか)
第5章 医療改革への10のキーワード(医療格差;超高齢社会 ほか)
著者等紹介
中原英臣[ナカハラヒデオミ]
1945年、東京生まれ。1970年、東京慈恵会医科大学卒業。医学博士。1977年から2年間、セントルイスのワシントン大学でバイオ研究に取り組む。山梨医科大学(現、山梨大学医学部)助教授を経て、山野美容芸術短期大学教授、新渡戸文化学園短期大学学長。現代の医療制度のさまざまな問題点を幅広く指摘。医療ジャーナリズム的仕事も意欲的に行っている
岡田奈緒子[オカダナオコ]
埼玉県生まれ。東海大学医学部卒業。精神科医。山野美容芸術短期大学准教授、保健管理室長。大学病院などでの臨床経験を重ね、現在は産業医として企業や学校などで保健指導、カウンセリングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Yu-Okd
クミコ・ロッテンマイア
katta