出版社内容情報
闇屋のアルバイトをしていた青年が、なぜ哲学者となったのか。80歳を迎える著者が、人生の偶然と必然、幸福の虚実について語り尽くす。
80歳の哲学者が語る「寄り道人生」のすすめ。
江田島の海軍兵学校で終戦を迎え、あてもなく焼け跡の東京へ。テキ屋の手先や闇屋をしながら、何があっても食べていける術は身につけた。しかし、いかに生きるべきかという悩みは深まるばかりの青年期。ドストエフスキー、キルケゴール、やがてハイデガーの『存在と時間』に難問解決の糸口を見出す。それから半世紀以上を経て、はたして答えは見つかったのだろうか──。八十歳を迎えた哲学者が、波瀾の運命をふり返りながら、幸福、学問、恋愛、死生観までを縦横に語る。著者は哲学の勉強をはじめるまで、農林専門学校に通うなど、さんざんまわり道をしてきた。そしてハイデガー思想を理解したいために、カントやヘーゲル、フッサール、メルロ=ポンティという具合に何十年もまわり道をした、と言う。しかし、まわり道をしたからこそ、新しい道が開けてきたのだと思う、と回想する。思いきり悩み、迷いながらも、力強く生きることの大切さを教えてくれる好著である。
●序章 「幸福」なんて求めない
●第一章 混乱の時代を生き抜いてきた
●第二章 思い切り悩み、迷えばいい
●第三章 頭より体力が基本だ!
●第四章 哲学者だって女性に惑った
●第五章 人生ずっと、まわり道
●第六章 遊びも一所懸命
●第七章 好きなことをして生きる道
●終章 死ぬための生き方
内容説明
江田島の海軍兵学校で終戦を迎え、あてもなく焦土の東京へ。テキ屋の手先や闇屋をしながら、何があっても食べていける術は身につけた。しかし、いかに生きるべきかという悩みは深まるばかりの青年期。ドストエフスキー、キルケゴール、やがてハイデガーの『存在と時間』に難問解決の糸口を見出す。それから半世紀以上を経て、はたして答えは見つかったのだろうか―。八十歳を迎えた哲学者が、波瀾の運命をふり返り、幸福、恋愛、死生観までを縦横に語る。「人生、まわり道のほうが愉しい」と思える一冊。
目次
序章 「幸福」なんて求めない
第1章 混乱の時代を生き抜いてきた
第2章 思いきり悩み、迷えばいい
第3章 頭より体力が基本だ!
第4章 哲学者だって女性に惑った
第5章 人生ずっと、まわり道
第6章 遊びも一所懸命
第7章 好きなことをして生きる道
終章 死ぬための生き方
著者等紹介
木田元[キダゲン]
1928年、新潟市生まれ(本籍は山形県最上郡最上町)。3歳のときに一家で満州に移住。その後、海軍兵学校、山形県立農林専門学校を経て、1950年、東北大学文学部哲学科に入学。58年、同大学院修了。60年、中央大学文学部哲学科専任講師。63年、同大文学部助教授、72年、同教授。99年に定年退職し、中央大学名誉教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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