目次
第１章 意外にカンタン！未来へのタイムトラベル（二〇〇八年Ｘ月、タイムマシンついに完成！？；人類の夢・タイムマシンを作りたい！ ほか）
第２章 過去へのタイムトラベルとタイムパラドックス（過去を覗けるタイムスコープ；時間と空間が入れ替わる宇宙 ほか）
第３章 時間の流れる方向と時間の始まりについての謎（過去と未来はなぜ区別できるのか；物理の法則は過去と未来を区別できない ほか）
第４章 人間にとっての時間の意味（楽しい時間が速く過ぎるのはなぜ？；年をとると時間の経つのが速いのはなぜ？ ほか）
著者等紹介
佐藤勝彦［サトウカツヒコ］
１９４５年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科教授。理学博士。専攻は宇宙論・宇宙物理学。「インフレーション理論」をアメリカのグースと独立に提唱、国際天文学連合宇宙論委員会委員長、日本物理学会会長、ビッグバン宇宙国際研究センター長を務めるなど、その功績は世界的に広く知られる。１９８９年に井上学術賞、１９９０年に仁科記念賞受賞。２００２年に紫綬褒章受章（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ntahima
32
愛蔵版と言うには些かチープな作りのワンコインブック五百円。併読『プランク・ダイヴ』の副読本のつもりで手に取るが、そちらの面ではあまり役に立たなかった。但し安心ブランドの佐藤勝彦監修本ゆえ、内容自体は非常に面白い。軽過ぎるタイトルは出版社が付けたものであろう。氏監修の宇宙物理モノをよく読むが、どれをとっても分りやすくて為になる。ホーキング博士のような大御所本では省略されている基礎の基礎から説明してくれる。反面どの本を読んでも相対性理論や量子論の説明は似通っているので復習と思って読むか読み飛ばすかすれば良い。2012/01/29
Ｈｉｒｏｐｏｎ
2
未来へ行くには、過去へさかのぼるにはどうしたらいいか？ 難しい理論をわかりやすく教えてくれます。 宇宙って１３７億年も昔にできたということですが、知的生命が誕生したのも、随分時間差があって色々な星に色々な種類の知的生命が誕生したんでしょうね～。 それを思うと、億の単位の進化の差があるのも不思議ではないわけで、地球人類のたかだかここ２００年あまりの科学の進歩を考えてもすごいと思うのだから、何百万年、何千万年、何億年の進化の差があったら、もうどんなことができても不思議じゃないよなぁと思います2012/10/31
なお
2
500円という安さに惹かれて購入したが、タイムトラベルや時間の概念などについてとても分かりやすく書かれていて楽しめた。タイムトラベルは空想の産物だと思っていたが、（現実的に実行できるかは置いといて）学者たちがありとあらゆる方法を考えてるとは驚いた。実現できるといいなあ。2011/12/17
atonsh
2
相対性理論によると理論上ではタイムトラベルは可能であるが、ミクロ単位のものを除いて、現在においては技術上不可能である。だが、ワームホールや超高速粒子の存在の可能性などとても夢のある分野だと思う。関連して、時間の正体や宇宙の創世についても幾つかの角度から言及されていて、興味深い。2010/10/06
とんぼ
2
文体が易しいので非常にわかりやすい。初心者向けに専門用語を多用せず、理解しやすい例え話を用いて説明してくれているので、なんかわかったような気がする！(あくまで気がするだけ…) 要するに、タイムマシンは実現可かもしれないけど、マンガとか映画とかでよく見るような乗り物とか装置とかによって瞬間的に過去や未来へ移動することはできないんですね。しかも、過去についてはタイムマシン発明以前へは戻れない。つまり、今日発明されても昨日以前には遡れないのか。夢があるんだかないんだか(苦笑)。2009/12/15
