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我、弁明せず。

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569697109
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

明治・大正・昭和の激動の中、三井財閥トップ、日本銀行総裁、大蔵兼商工大臣として「信念」を貫き通した“サムライ”池田成彬の波乱・怒涛の人生。

目次

第1章 昭和金融恐慌
第2章 疾風怒涛
第3章 銀行員へ
第4章 出世街道
第5章 三井銀行トップへ
第6章 ドル買い事件
第7章 血盟団事件
第8章 財閥の転向
第9章 波乱の幕開け
第10章 蔵相兼商工相
第11章 戦争前夜
第12章 終戦

著者等紹介

江上剛[エガミゴウ]
1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1977年、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』で作家デビュー。2003年3月に同行を退職し、執筆生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほっしー

2
財界人として、国を憂えた一日本人として、陸軍の暴走をとどめようとした努力と誠意に感動する。筋を通す姿勢、合理的なものの考え方と精神論のバランスなど、リーダー・経営者として類まれな資質をもった人だったのだと思う。事実かどうか不明だが、東條英機が池田の三男を人質にとった政治交渉をしたことが事実であるなら、一国の総理にはあるまじき品性の下劣さだと感じた。2010/10/29

hiko

1
三井銀行の重鎮池田成彬の物語。このような人物が排出されたのは、時代も関与するのでしょうか。この本を読めてよかったと感じています。自身も潔癖でありたいと願う。2023/12/30

ワカバ

1
ドル買い事件の際、財閥批判を鎮静化させるための弁明と取り付け騒ぎの回避の間で、日中戦争開戦以降、経済の安定と陸軍の抑止の間で、板挟みになりつつも信念を貫く姿が印象的であった。東條から持ちかけられた三男の徴兵と政治的妥協の取引を蹴って、戦後その遺骨を家族で迎える場面には胸に迫ってくるものがあった。2023/08/27

toshilife1

1
戦前に三井銀行幹部を経て日銀総裁や蔵相兼商工相などを歴任した池田成彬の物語。よく調べられており面白かった。 池田自身の物語としてだけでなく、対米開戦前後を財界・経済の観点から描いているのもいい。経済人は、精神論に走って調子に乗った結果国を滅ぼした陸軍などと違って冷静だったのに、と悔やまれるところもあった。東條英機に、出兵する息子を取引の材料に使われる箇所は、わりと端的に描かれているが強烈。2022/06/22

Nobuyuki

1
三井銀行から日銀総裁、蔵相や首相・天皇の諮問機関等、明治から終戦前後に至るまでの激動の時に経済の観点を中心に日本を支えていた池田成彬の人生を描いている本書。 少し前に発刊された、三菱財閥の観点からの終戦前後の様子を題材にした『創生の日』のレビューで本書を知り、興味を感じていたところに図書館で見つけて借りることに。 必ずしも振り返ると思い通りの方向に進まなかった事も有ったものの、信念を貫こうとする池田成彬の言動に引き込まれ、いいペースで読了。2022/05/07

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