夜の絵本―ルオーの贈り物

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  • サイズ B5判/ページ数 63p/高さ 18X19cm
  • 商品コード 9784569697093
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0071

内容説明

あかりを消す前に、極上のひとときを。ふたつの魂が、時を越えていま、出会う。

目次

梨の音
蓮の時間
鰐の池

真珠玉
奴隷
三角形
再会
透明な箱
故障中
猫に踏まれて
雨乞い
氷る駅

著者等紹介

ルオー,ジョルジュ[ルオー,ジョルジュ][Rouault,Georges]
画家。1871年、パリの労働者街に家具職人の子として生まれる。ルオーが生まれたときパリは市民戦争のまっただ中であり、そのときの貧困の記憶が、ルオー作品に多く見られる“夕暮れの風景画”を生んだともいわれる。14歳の時、ステンドグラス職人のもとに徒弟奉公に出るが、画家を志し、19歳で国立美術学校に入学。画家ギュスターブ・モローの指導を受ける。この学校では、アンリ・マティスと机をならべていた。ルオーは前衛芸術運動を展開していたどのグループにも属すことなく、自らを“キリストの画家”と呼び、宗教をテーマにした作品を数多くのこした。ほかにも、娼婦、道化師など、貧しい人々を描いている。1958年、パリにて86歳の生涯を閉じる

蜂飼耳[ハチカイミミ]
詩人。1974年、神奈川県生まれ。詩集に、『いまにもうるおっていく陣地』(紫陽社・1999、第5回中原中也賞)、『食うものは食われる夜』(思潮社・2005、第56回芸術選奨文部科学大臣新人賞)などがある。2007年11月には初の小説集『紅水晶』(講談社)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Mina

41
詩人・蜂飼耳と 画家・ジョルジュ・ルオーの絵本。蜂飼さんの作品は『うきわねこ』『イソップえほん』等 絵本では読んだことはありましたが、大人向けの本は初めて。ルオーの絵はどこか影があるのですが力強く、蜂飼さんの詩と文は、静寂の中にも音が響き、寒さの中にも暖かさを感じ、暗闇の中にも光がさすよう。『雨乞い』は何度も読んだ。「降れ、降れ、降れ・・・草木が水を吸い上げる。雨のなかでも鳥が啼いている。水に磨かれながらその声はとどく・・・さまざまなことが間違っていて、洗い落とそうとするかのように、降る」。2014/10/31

芍薬

14
蜂飼さんの言葉に切りとられた日常とルオーに描かれた其々の人生。二つが相俟って静かで美しい夜でした。2014/04/13

いくっち@読書リハビリ中

5
日常を切り取った詩的言葉が連なる蜂飼耳のエッセイとルオーが描いた顔26点を眺めていると美術館で一人絵を眺めているような心持ちになる。リンクしていないようにも思うが二人の接点は言葉から表情から読み取ることができ心地よい気持ちになれた。2009/07/18

みろひき

4
ジョルジュ・ルオーの力強く暖かい絵と蜂飼さんの詩と文を1日の終わりに堪能した。散らばりながら床を踊る真珠玉 雨雲を追いかけるエミュー 夜中の透明なオブジェ ルオーの描く「劇場支配人」の優しい笑顔を眺めながら、蜂飼さんの言葉に酔いながら、休日前の夜の時間を過した。2009/06/05

savasava

1
散文詩というものが自分の中で掴めたかもしれない。夜の空気に忍んでやってくる詩。2017/10/10

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