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「般若心経」を読む―愚かさを見すえ、人生の素晴らしさを知る (新装版)

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  • サイズ A6判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569694535
  • NDC分類 183.2
  • Cコード C0015

内容説明

人間はなぜ瑣事に悩み、色に惑うのか。悩み惑い続けながら、なぜ「生」に執着し「色」に執着するのか。自ら煩悩の熱い炎に焼かれ身悶えしながら、なお人間の真実に迫ろうとする水上勉が、一筋の光明を求め、「心経」を一休和尚に問い、正眼国師に質す。その苦悩の果ての悟りとは―。一千数百年にわたって読みつがれ、唱え続けられて来た日本人の心の原点「般若心経」が最高の語り手を得て現代に甦る。

目次

「まかはんにゃはらみたしんぎょう」
漢字「般若心経」にめぐりあう
正眼国師の『心経抄』と私
一切は「空」である
私版「色即是空」の世界
一休における「色即是空」の世界
死して百日紅や椿の花となる
不浄を美しいと思うときもある
六根・六塵の本体は無である
無明とは何か
四苦八苦を成敗するには
のたうちまわって生きるしかない

著者等紹介

水上勉[ミズカミツトム]
1919年、福井県生まれ。9歳で京都の仏門に入るが、17歳の時、僧院を脱走。以来貧困と彷徨の生活を続け、40歳の時『霧と影』でベストセラー作家となる。代表作は『雁の寺』(直木賞)『五番町夕霧楼』『越前竹人形』『飢餓海峡』『一休』(谷崎賞)『寺泊』(川端賞)など多数。2004年9月8日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テクパパザンビア

23
面白かった。摩訶般若波羅蜜心経 観自在菩薩…。深い深い哲学書です。色即是空を美貌の女人も年老いると骸骨みたい例えが分かりやすかった。のたうちまわって生きるしかない 無苦集滅道 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖…。2020/07/23

Satoshi

10
水上勉による般若心経の解説というより、著者が般若心経を理解する過程を記しているようにも読める。般若心経そのものではなく、一休の言説が多く紹介されている。素人である我々にはこれくらいがちょうど良い2023/07/27

トラッキー

5
何度どんな解説書を読んでも理解できない般若心経。目の前にあるものが空と言われてもよくわからぬ。2017/05/10

りんふぁ

5
著者は少年時代お寺で過ごし、下山して俗世へ。般若心経を知りたくて手に取る。著者の訳や小僧時代に師から聞いた話などで解説が進む。空の思想が印象に残る。著者の色が強すぎて、いまいち真髄は見切れず残念。2016/11/21

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