PHP paperbacks<br> エネルギー争奪戦争

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エネルギー争奪戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569692203
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報

地球規模の工業化が進み、旺盛な資源需要を生み出した。石油、レアメタル、代替エネルギーなどをめぐる争奪戦争の舞台裏を描く。

内容説明

世界の原油、金属資源、レアメタルの高騰が止まらない。エネルギー・資源への需要増に加えて、穀物価格も高値が続いている。その背景には何があるのか。また、「BRICs」と呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国の拡大・成長が世界経済に与える影響ははかり知れない。2030年の世界のエネルギー需要は、現在の1.5倍になると予測されている。このまま進めば、資源ナショナリズムの高揚にともない、国際情勢が一挙に不安定化しかねない。すでに国策として資源確保に邁進する米国と中国。日本にははたして資源戦略があるのか。一方で、地球温暖化対策を進める必要があり、世界はどのような対応を選択するのか。エネルギー・資源をめぐる各国の思惑と日本の役割を読み解く。

目次

第1章 資源価格高騰の背景(OPEC誕生から90年代末の原油価格暴落まで;04年以降の資源高騰の背景;金属資源高騰の鳥瞰図;穀物価格も高値時代へ)
第2章 BRICsに移った世界経済の牽引役(「人口爆発」地域で起きている高成長;改革開放以降の中国経済発展の歴史;中国を猛追するインド、ロシア、ブラジル)
第3章 2030年、世界のエネルギーは大丈夫か(ピーク・オイル2030年説と需要の因果関係;生産余力不足が市場に与えるインパクト;増産をはばむ3つのファクト)
第4章 各国のエネルギー戦略(限りある資源をめぐって交錯する思惑;温暖化問題に対する各国の対応;世界中で導入が始まったバイオエネルギー)
エピローグ 世界最先端を行く日本省エネ・環境対応技術の数々(産出国中国が輸出規制を始めたレアメタルの回収技術;ナフサの代わりにブタン、エタンガス、コンデンセート;くず鉄から高級鋼材を作る技術;化学燃料利用率100%の飛行機で温暖化対策を支える技術;ガス炉の加熱ムラ減らして燃料高率を引き上げる技術;電気エネルギーの損失抑えるシリコンカーバイド製のパワー半導体;窒素酸化物を半減させる石炭火力発電施設;組み立て、解体時の排出量減らす段ボール製空調ダクト;世界シェア4割、旭化成のイオン交換膜;期待大きい太陽光発電の技術;バイオエタノール製造で出るCO2を削減する技術;風土に合わず、普及進まない風力発電で出力安定を図る技術;バイオエタノールの次?メタンガスで走る車;世界の鉄鋼大手が共同でCO2輩出ゼロの次世代航路開発)

著者等紹介

柴田明夫[シバタアキオ]
丸紅経済研究所所長。1976年東京大学農学部卒業後、丸紅株式会社に入社。鉄鋼第一本部、調査部を経て、2000年に業務部(丸紅経済研究所)産業調査チーム長。02年に同研究所主席研究員。03年から同副所長。06年から現職。経済企画庁「環境・エネルギー・食料問題研究会」委員、農林水産省「食料・農業・農村政策審議会」臨時委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。