内容説明
オレは修羅場を踏んできたと大物ぶる者、過ちを認めずに開きなおる者、弱音を吐いて同情を誘う者、仲間が集まると急に気が大きくなる者―自分に酔って恥じることなき懲りない人々。「自分」という酒にうっとりするためなら、他人の感情なんて気にせず平気で蹴落とす。なぜなら自分は特別なのだから、と妄想的なのぼせ酔い。なにを根拠にそこまで下品になれるのか。先に酔った者勝ちだといわんばかりに、ますますオダをあげる彼らとどうつきあうか。他人の“酔態”見て、わが“酔態”直せ!現代「自己陶酔」白書。
目次
1 ほろ酔いの章―酔わなければ生きていけない
2 のぼせ酒の章―このオレを敬え
3 泥酔の章―自分を見失った裸の王様
4 やけ酒の章―どいつもこいつもふざけやがって
5 つい酔った勢いでの章―だから僕を許して
6 強制酒の章―すくみあう社会
7 泪酒の章―なんて、わたしはかわいそう
8 下戸の章―おもしろくない人間か?
著者等紹介
勢古浩爾[セココウジ]
1947年大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒業。洋書輸入会社に勤務していたが2006年に退職、執筆活動に専念する。「ふつうの人」の立場から「自分」が生きていくことの意味を問いつづけ、『まれに見るバカ』(洋泉社・新書y)で一躍話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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