出版社内容情報
無双の剣聖塚原卜伝の名勝負を描く剣豪小説。
香取神道流の奥儀を極め、武者修行の旅に出た塚原卜伝。一人の若者が天下無双と謳われるまでの名勝負をリアルに描く力作長編剣豪小説。
名誉の剣士を数多く輩出した一族に生まれ、若年にして天下に名高い香取神道流、神武以来の伝統を誇る鹿島古流の卓抜な兵法を会得した天才剣士・塚原卜伝。
▼卜伝は、永正二年(1505)を皮切りに、生涯で三度にわたって諸国遍歴による武者修行の旅をする。それはひとえに、他流試合に勝利し続けることで、全国に香取神道流の剣名を知らしめるためであった。
▼卜伝の前に立ちはだかる正道・邪道の難敵たち――突如、鎖分銅が飛び出す伊賀者特有の「振り杖」を振るう円珍、柄の両端に刃を有する薙刀を風車のごとく廻す南永、陰の流の奥義を極め、歴戦不敗を誇る愛洲常通……。
▼不惜身命の不動心を求める卜伝は、他流派の猛者と実戦を重ねながら生涯無敗を貫き通し、ついに「一つの太刀」と呼ばれる一撃必殺の神技を我がものとする。
▼一人の若侍が「天下無双の剣聖」と謳われるまでの名勝負の数々を迫真の筆致で描き、謎多き塚原ト伝の実像に迫る力作剣豪小説。
●第一番 捨て身の一撃
●第二番 海内無双の剣
●第三番 廃墟の鬼
●第四番 一拍子の太刀
●第五番 暗中の剣士
●第六番 石割の太刀
●第七番 一つの太刀
●第八番 飯綱使い
●第九番 邪剣の主
●第十番 抜け穴の敵
●第十一番 春宵弧鷺の太刀
●第十二番 晩花撩乱
内容説明
若年にして香取神道流、鹿島古流の卓抜な兵法を会得した剣士・塚原卜伝。卜伝は、永正二年(1505)を皮切りに、生涯で三度にわたって諸国遍歴による武者修行の旅をした。他流派の猛者との実戦を重ねながらも生涯無敗を貫き通し、「一つの太刀」と呼ばれる一撃必殺の神技を我がものとした。一人の若侍が「天下無双の剣聖」と謳われるまでの名勝負の数々を迫真の筆致で描く、力作剣豪小説。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。2005年、菊池寛賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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