出版社内容情報
O・ヘンリーの名作短編群を新解釈で漫画化。
世界の短編王O・ヘンリーの遺した名作群が、百年の時を経て今、新進漫画家たちの瑞々しい感性を通して蘇る。齋藤孝の解説つき。
死後約百年経った今も、人々の心を揺さぶり続けるO・ヘンリーの名作短編群を漫画化。一度読んで結末がわかっていても涙を禁じえない「最後の一葉」。真の愛情の意味を教えてくれる「賢者の贈りもの」。友情について考えさせられる「二十年後」。真人間に生まれ変わろうとする者の葛藤を描いた「よみがえった改心」。思い通りにならない人生の皮肉をコミカルに描いた「警官と賛美歌」。落ちぶれても愛する人にカッコつけたい男性心理を描いた「心と手」。本書に掲載した以上6編は、漫画にすることで視覚的効果やキャラクターの魅力が加わり、先を読めないドラマチックな展開を最大限に楽しむことができる。なお、それぞれの作品には、舞台を日本に移したり、小道具を変更したりなど、漫画家ごとに絶妙な工夫が施されている。原作との違いを見つけるのも楽しみのひとつである。
●はじめに ――忙しいからこそ読んでほしいO・ヘンリーの魅力とは?
●賢者の贈り物 〈ソメイヨシノ〉
●20年後 〈浅野なお〉
●よみがえった改心 〈玄道〉
●岡っ引きと子守唄 〈風狸けん〉
●心と手 〈木戸実験〉
●最後の一葉 〈工藤ケン〉
●おわりに ――キーワードは「贈り物」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naomi
11
そっか、O・ヘンリーさんって、「最後の一葉」の著者だったのかと思い、読み始めました。「賢者の贈り物」も知っています。でも、マンガは原作とちょこちょこ違いました。原作との違いは、監修の齋藤孝さんが解説してくれ、ところどころ原文を引用してくれています。「よみがえった改心」の警部補さん(原作では探偵)、粋で素敵です。他のお話にも粋な大人が登場していて、よかったです。2014/08/15
てながあしなが
0
いい企画です。O・ヘンリーの良さを知らない人にも気軽に勧められます。この、心温まるオチがいいですねー。
:r
0
原作と設定を変えたのが結構あったけど、まぁ許容範囲内2009/12/31
nanasibunka
0
O・ヘンリーの諸作をそれぞれのマンガ家が大正ロマンの世界にしたり江戸時代を舞台にしたりとアレンジ。2023/12/28