PHP文庫<br> 深き心の底より

個数:

PHP文庫
深き心の底より

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569667010
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

『博士の愛した数式』の著者によるエッセイ集。

『博士の愛した数式』の著者、小川洋子の不思議な世界観を垣間見るような珠玉のエッセイ集。静謐な文章で描かれた日常に、真実が光る。

『博士の愛した数式』の著者、小川洋子の作家デビューから10年の間に発表された初期エッセイをまとめた一冊。

▼金光教の離れで暮らした子供時代、学生時代の思い出、アンネ・フランクへの思い、子育て、そして家族、取材や旅行で訪ねた町の思い出……。何気ない日常生活を描く静謐な文章のなかに、作家が生み出す不思議な世界観を垣間見ることができる。

▼「小説を書いている時、私はいつでも過去の時間にたたずんでいる。昔の体験を思い出すという意味ではなく、自分がかつて存在したはずなのに今やその痕跡などほとんど消えかけた、遠い時間のどこかに、物語の森は必ず茂っているのである。今、また新しい小説を書いている。日曜日も誕生日も春休みも無視し、現在の時間の流れとは無関係に過去の森の奥へ奥へと分け入り、少しでも明確な言葉を聞き取ろうとして耳をすましている」

▼そんな著者が、言葉の石を一個一個積み上げるようにして綴った珠玉の54編。

●第1章 心の核を育てる 
●第2章 言葉の力に導かれて 
●第3章 死は生の隣りにある 
●第4章 家族という不思議 
●第5章 旅の記憶は感性の預金 
●第6章 神の存在を感じるとき

内容説明

『博士の愛した数式』の著者、小川洋子の作家デビューから10年の間に綴られた初期エッセイ集。金光教の教会の離れで暮らした子供時代、学生時代の思い出、アンネ・フランクへの思い、子育て、そして家族、取材や旅行で訪ねた町の思い出…。何気ない日常生活を描く静謐な文章のなかに、作家が生み出す不思議な世界観を垣間見ることができる。言葉の石を一個一個積み上げたような珠玉の54編。

目次

第1章 心の核を育てる
第2章 言葉の力に導かれて
第3章 死は生の隣りにある
第4章 家族という不思議
第5章 旅の記憶は感性の預金
第6章 神の存在を感じるとき

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年3月岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。1988年『揚羽蝶が壊れる時』で第7回海燕新人文学賞受賞。1991年『妊娠カレンダー』で第104回芥川賞受賞。2004年『博士の愛した数式』で第55回読売文学賞と第1回本屋大賞受賞。『ブラフマンの埋葬』で第32回泉鏡花文学賞受賞。2006年『ミーナの行進』で第42回谷崎潤一郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

176
比較的初期の掌編エッセイ集を項目ごとにまとめて再編集したもの。エッセイではあるが、その内の何篇かは小説を読んだ時の感慨に似たものを読者に与える。それは多分に終結部の余韻によるところが大きいように思う。例えば「私は家庭の医学を閉じ、廊下の柱に頭を押し当て、十数える。」といった風に。また、本書には小川洋子さんが作家になる重大な契機となった『アンネの日記』を始めとして、「生きていること」の尊厳とその輝きを語るものも多く、これらもまた読者に静かな共感と感動とを分け与えていくことになる(「ハムスターの死に方」他)。2014/07/14

井月 奎(いづき けい)

46
小川洋子のエッセイ集です。「作品」という感じがしません。読みやすく整えられた文体は優れた仕事ですが、それでも「作品」という感じは受けないのです。きれいに保たれた道祖神や神社のような佇まいを感じます。人の手によるものですが、この世が生まれたときには、もうそこにあったかのような……アンネ・フランクに決定的な影響を受けた彼女の作品は命の意味を、人の尊厳を地下水脈を掘るように探り、澄んだところを読者に渡してくれるのです。天地にただよう命の源に形を与えているのかもしれません。私は彼女と同時代に生きる幸せを感じます。2016/01/11

ito

40
軽く読めるものがいいなと思い、エッセイを借りた。小説を書くことは「言葉の石を一個一個つみあげてゆく」と表現しているのが彼女らしい。勢いやスピード感はないけど、感情の底から丁寧に言葉を紡いでいる真摯な姿勢が感じられる。見えないけれど大切なものを伝えたい、そんなメッセージがあった。彼女の育った環境も、彼女の小説には必要な要素だったのだな、と思う。「筍売りのおじさん」の話には、泣いた。何度も読んで、その度に泣いた。2013/01/05

Kikuyo

31
再読。物語の意味を深くは考えたことはなかった。 作家さんは日々、存在する何かに言葉を与える作業を繰り返し、それを私達に伝えてくれる。辻褄のあわない自由自在な物語は、時に人の気持ちに寄り添い暖かなぬくもりも与えてくれる。 再読してみて思ったこと。自分にとって価値があり、素敵な響きの言葉―それはありふれたものかも知れないが―を見つけること、それが物語の大切な役割りのひとつなのかも。2016/12/28

あんこ

29
久しぶりにゆっくり小川さんのことばに触れられました。小川さんの本は小説をふくめ、エッセイも数え切れないほどに読んできましたが、やはりわたしの生活に欠かせない作家さんです。どんな場面でも静かに、どこか哀しく。小川さんの内面に触れる度、時間を忘れてしまいます。このエッセイは色々な事柄について触れられていますが、小川さんの死生観は相変わらず救いのようなものです。真面目なだけではなく、実はお茶目なところも大好きです。2015/06/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/553092
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。