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PHP文庫
杉浦日向子の江戸塾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569666327
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

達人と六人の仲間が江戸の魅力を語り尽くす。

熊さん、八っあんも、銀しゃり食って朝から酒を飲んでいた。杉浦日向子と六人の仲間が江戸を案内。対談だからこそ話せる色恋の話も満載。

江戸をこよなく愛し、漫画やエッセイなど数々の話題作を遺して現世を駆け抜けていった杉浦日向子。本書は、その杉浦日向子が、六人の仲間とともに、魅惑の都市・江戸とそこに住む人々の魅力を語った、究極の江戸案内である。

▼北方謙三氏とは、カッコいい男たち、化粧とファッション、そして色恋の話、宮部みゆき氏とは、食と酒、旅と信仰の話、山崎洋子氏、田中優子氏とは、たくましく生きる女たちの話、石川英輔氏とは、技術と遊びごころの話、高橋義夫氏とは、暮らしと風俗の話。

▼「熊さん、八っあんも、銀しゃり食って、朝から酒を飲んでいた」「ご飯を炊くのは男の役目」「鰻屋の離れがデートスポット」「江戸は間男が多かった」など、目からウロコの一言に、対談者は絶句。聞き手の巧みな質問に誘われて、江戸の「なぜ」が次々明らかになる、「日向子ワールド」全開の対談集。単行本未収録の1本も掲載。「文庫化に寄せて」は、杉浦日向子を師匠と慕い、二番弟子を自認する宮部みゆき氏。

●第一章 食&酒(宮部みゆき&北方謙三) ――銀しゃり食って、酒は甘口 
●第二章 化粧&ファッション(北方謙三) ――渋めで勝負、赤で決める 
●第三章 男たち(北方謙三) ――鳶の頭、力士、与力がカッコいい 
●第四章 女たち(山崎洋子&田中優子) ――かかあは床の間に飾る「山の神」 
●第五章 恋&愛(北方謙三) ――色事は、四十からがおもしろい 
●第六章 旅&信仰(宮部みゆき) ――お祈り三昧の日常生活 
●第七章 遊びごころ(石川英輔) ――金儲けは二の次、三の次 
●第八章 暮らし(高橋義夫) ――「半七」がたたずんだ町 

内容説明

江戸をこよなく愛し、漫画やエッセイなど数々の話題作を遺して現世を駆け抜けていった杉浦日向子。本書は、その杉浦日向子が、6人の仲間とともに、魅惑の都市とそこに住む人々の魅力を語った、究極の江戸案内である。「ご飯を炊くのは男の役目」「鰻屋の離れがデートスポット」「江戸は間男が多かった」など目からウロコの一言に、対談者は絶句。「文庫化に寄せて」は、二番弟子の宮部みゆき。

目次

第1章 食&酒―銀しゃり食って、酒は甘口(宮部みゆき&北方謙三)
第2章 化粧&ファッション―渋めで勝負、赤で決める(北方謙三)
第3章 男たち―鳶の頭、力士、与力がカッコいい(北方謙三)
第4章 女たち―かかあは床の間に飾る「山の神」(山崎洋子&田中優子)
第5章 恋&愛―色事は、四十からがおもしろい(北方謙三)
第6章 旅&信仰―お祈り三昧の日常生活(宮部みゆき)
第7章 遊びごころ―金儲けは二の次、三の次(石川英輔)
第8章 暮らし―「半七」がたたずんだ町(高橋義夫)

著者等紹介

杉浦日向子[スギウラヒナコ]
1958年、東京都生まれ。「通信室乃梅」で漫画家としてデビュー。江戸風俗研究家として活躍の後、道楽+研究・著述の日々を送っていたが、2005年7月22日、46歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

84
面白かったです。江戸のあれこれについて、江戸時代と縁のある人たちと対談しています。江戸時代と今の時代の価値観や考え方の違いなどを知れるのが楽しい。江戸庶民の生活などが生き生きと感じられ、当時の様子が浮き彫りになるようでした。江戸時代がますます身近になったのと同時に、より興味が深まりました。2016/12/14

Roko

33
江戸の暮らしって、人間的でありつつも合理的で、これぞ人間らしい暮らしだなぁって感じます。現代のような、家族単位で閉じこもる生活じゃダメなんだなってことがよくわかりました。貧乏長屋みたいにあけっぴろげに生きていたら、家庭内暴力や孤独死とか、悲惨なことが起きづらいもの。人はひとりじゃ生きていけないんだからねぇ。家と家の距離が近くて、隣で何を食べているのかもにおいでわかっちゃうし、赤ちゃんが泣いているのも聞こえるし、みたいな下町で育ったわたしにとって江戸の暮らしは、とても親近感がある暮らしだなぁと思えるのです。2021/11/12

ぶんぶん

31
【図書館】杉浦日向子が友人6人(北方謙三、宮部みゆき、山崎洋子、田中優子、石川英輔、高橋義夫)と江戸のあれこれを対談する江戸ワールドが炸裂する対談集。 意外と知られていない江戸の生活様式に目からウロコの新事実。 聞き手が手練れであるため、その都度、新たな発見が。 ますます日向子に夢中になる一冊です。 第2弾も有る様なので、そちらも読んで見ようと思います。2022/09/06

Shoko

28
「江戸に住んでみたいな〜」本を読んでの感想は、まず それでした。額を合わせるほどの人口過密で、プライバシーはなさそうなこと、火事が頻繁にあって焼け出される危険性が高いこと、医学が今のように発達していなくて、子供の死亡率が高かったことなど、現代よりも不便なことは他にもたくさんありそうだけど、それでもなお、惹かれるほどに、江戸には魅力がたくさんありました。江戸への案内人の杉浦日向子さんと、時代小説の書き手などとの対談集。楽しかったし、勉強にもなった。2018/04/19

シュラフ

19
目から鱗が落ちる思いの一冊・・・江戸時代の庶民のライフスタイルを知ることで現代の問題点が見えてくる。女性の自立に関するくだりが興味深い。男が働き、女は家を守る、だから男は女よりも偉いというのが男尊女卑の価値観である。だが、江戸時代はもう少し男女同権だったように推察されるという。女の精神的な自立は経済的な自立によるもの。町全体が子供を共有財産として育てたからこそ女が働くことも可能であった。男が働かなければ女が働く。現代政策の解として、保育所の整備→女の社会進出→女の自立→男の過労問題の解消、あたりだろうか。2014/10/04

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