出版社内容情報
古代史小説の巨匠が、古代8つの謎に迫る。
継体天皇がたどる数奇な生涯、謎多き女王・卑弥呼の本当の姿……。古代史小説の巨匠が、精緻な推理と奔放な想像力で8つの謎に迫る。
縄文・弥生時代から邪馬台国を経て、大和で日本の王権が確立されていく過程には、今なお幾多の謎が残されている。継体天皇がたどる数奇な生涯、謎多き女王・卑弥呼の本当の姿、蘇我・物部戦争の真相…。
▼本書は、古代史小説の第一人者として、精緻な推理と奔放な想像力で当時の人間群像を現代に蘇らせてきた著者が、独自の読み筋で、ヴェールに覆われたそれらの謎を解き明かしていく。
▼特徴は、何といっても歴史の教科書とは明らかに解釈が異なる点である。例えば著者は本書で、次のように述べている。「卑弥呼が、倭の連合国の王に擁立されるには、単に彼女が鬼道にすぐれた巫女というだけでは不自然である。もっと強い必然性があるはずだ。ぼくは、卑弥呼の新興宗教に心酔し、教祖のためには生命も要らない、という狂信的な卑弥呼集団の存在に思い至った。」
▼“黒岩史観”を通じて、古代史を読む楽しみを存分に堪能できる一冊。
▼『古代浪漫紀行』を改題。
●縄文時代の謎
●王権の萌芽
●邪馬台国前夜の各地の遺跡
●卑弥呼と邪馬台国
●邪馬台国の東遷
●畿内王権と倭の五王
●継体天皇の謎
●任那問題と蘇我・物部戦争
内容説明
縄文・弥生時代から邪馬台国を経て、大和で日本の王権が確立されていく過程には、今なお幾多の謎が残されている。古代史小説の第一人者として、奔放な想像力で当時の人間群像を現代に蘇らせてきた著者は、独自の“読み筋”で、ヴェールに覆われた様々な疑問を大担に解き明かしていく。教科書的な歴史では決して味わえない、古代史を読む楽しみを存分に堪能できる一冊。
目次
縄文時代の謎
王権の萌芽
邪馬台国前夜の各地の遺跡
卑弥呼と邪馬台国
邪馬台国の東遷
畿内王権と倭の五王
継体天皇の謎
任那問題と蘇我・物部戦争
巻末特別インタビュー 古代史ロマンの醍醐味
著者等紹介
黒岩重吾[クロイワジュウゴ]
1924年、大阪府大阪市に生まれる。壬申の乱を題材にした79年の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞。その後、次々と歴史小説を発表。聖徳太子や推古天皇などを主人公に壮大な古代史の世界を描いた。91年に紫綬褒章を受章、92年に菊池寛賞を受賞。2003年3月、逝去
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