出版社内容情報
現代日本の安全保障を現実路線から考察する。
中国、北朝鮮の脅威を「対外工作」「テロ」「核攻撃」などの文脈で読み解く。自衛隊、米軍を含めた安全保障、防衛力を改めて考える。
2006年10月9日、北朝鮮が地下核実験を強行。北東アジアが一挙に緊迫した。日本は有事を前提に核による都市攻撃の可能性も視野に入れる必要が生じている。実際に北朝鮮が核保有国なのかどうかは別にして、日本は隣国として自国の安全保障を再考しなければならない。
▼また、日米安保が未来永劫担保されるのか。現行憲法のあり方を含めて再考し、国民的議論の俎上に載せるべきだろう。戦後、占領下でマッカーサーに押し付けられた憲法を半世紀以上も守る必要があるのか。著者は、占領軍に押し付けられた憲法は国際法に違反し、日本国憲法は改正ではなく、成立無効とすべきだと説く。
▼さらに、将来想定される日中の衝突に関しては、戦争とは呼ばずに台湾、沖縄を侵略する危険性を指摘する。歴史観をベースに、現実的な視点から、日本の有事、安全保障を忌憚なく論じた。平時にこそ有事を考える。その意義を教えてくれる一冊である。
●第1章 「2008年の朝鮮半島」はどうなっているか?
●第2章 核の威力を正しく知り、それに備える
●第3章 シナVS日米開戦の可能性を探る
●第4章 北鮮問題と中ソのちょっかい
●第5章 《陸・海・空》 自衛隊の戦力とロ・シナ軍の特性
●第6章 マックKEMPOHという悪夢から覚めよ
内容説明
北朝鮮が核実験を試みた2006年10月9日は、人類が後戻りできない新段階へ踏み入った災厄的な日である。この暴挙に対して、中国、アメリカ、ロシアの本音を知り、自衛隊の真の実力を理解することで日本の安全保障を論じることができる。結論として、日本はマッカーサーに押し付けられた現行憲法を棄て、核武装まで考える必要があるだろう。
目次
第1章 「2008年の朝鮮半島」はどうなっているか?
第2章 核の威力を正しく知り、それに備える
第3章 シナVS日米開戦の可能性を探る
第4章 北鮮問題と中ソのちょっかい
第5章 “陸・海・空”自衛隊の戦力とロ・シナ軍の特性
第6章 マックKEMPOHという悪夢から覚めよ
著者等紹介
兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
1960年、長野県生まれ。陸上自衛隊の北部方面隊に2年間勤務した後、神奈川大学の英語英文科に進学。2年生のときに手紙を書いたのが縁で、当時、東京工業大学の教授であった江藤淳に知られ、同大学大学院社会工学専攻の修士課程に進む。修了後、ミリタリー雑誌の編集部やテレビ番組制作会社等へ勤務の後、『ゴルゴ13』の原作公募が採用されたのをきっかけにしてフリーライターとなる。現在、軍学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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兵衛介