出版社内容情報
日本の国家破産はありえないことを論証する。
多くのエコノミストがその著作等で言及する「日本の国家破産」。本書ではそれがありえないことを斬新な視点から論証する。
日本の「国家破綻」は、相変わらず多くの論客たちによって唱えられている。そのほとんどは、「今や日本の国家財政は借金まみれであり、孫の代までかかっても返済不能なほど赤字国債が積み上がっている」から、いつかはこんな無謀・無策な状態は立ち行かなくなり、破綻をむかえることは不可避である……というものである。そして、破綻が来れば、ハイパーインフレなどが起こり、国民は塗炭の苦しみをなめることになるというのだ。それに対し、著者は、敢然と、「そのような論議は、大増税の正当化など、官僚や政治家、勝ち組の経済人、評論家、大新聞など“知的エリート“と呼ばれる人びとに都合のよい世の中を作るためのポジション・トークである」と、断言する。そして、本書では、欧米のような“知的エリート独裁社会”でない、“凡人話し合い社会”である日本こそ、これからの国家運営の模範であり、ますます欧米をさしおいて発展していくという論を展開する。
●第1章 政府は貧乏、でも国民はとてもお金持ち
●第2章 少子高齢化は怖くない
●第3章 二〇五〇年の日本から振り返る
内容説明
「現代にただよう不安」をぬぐい去るまったく新しい視点から日本経済の未来を予測した画期的論考。
目次
第1章 政府は貧乏、でも国民はとてもお金持ち(どちらが貧乏になったのかさえ理解できていない;結局のところ大増税か国家破綻しかないのか;「遅すぎる」とあおられて正しい方向を見誤るな ほか)
第2章 少子高齢化は怖くない(誤解だらけの少子高齢化論議;実にうまくいった日本の人口転換;人口の減少でなぜ質の高い労働市場が拡大するのか ほか)
第3章 二〇五〇年の日本から振り返る(日本は優柔不断型経営だから危険を回避できた;常識的な経営を全員参加で推進したのが成功の鍵だった;学歴・年齢制限・男女差別の問題はなくなった ほか)
著者等紹介
増田悦佐[マスダエツスケ]
1949年、東京生まれ。1986年春以来、日系証券会社1社、外資系証券会社3社で、計20年近くにわたって建設・住宅・不動産業界を担当しつづけている。緻密なマクロ経済分析に裏打ちされた大胆な少数派的見解を唱えつづけ、ほとんどの場合多数派より良い推奨実績を残してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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