出版社内容情報
日本人が理解しがたい北朝鮮と韓国の謎を解く。
北朝鮮のルーツは李朝にあった。それは韓国にも共通の文化基盤である。歴史的根拠を掘り下げ、日本人が理解しがたい民族性の謎を解く。
北朝鮮のルーツは李朝の恐怖政治にあった。さらに、チュチェ思想は儒教の社会主義版である――。韓国人にとって、北朝鮮の思想や行動は決して不可解ではない、と著者はいう。同じ民族ゆえに共有できる文化と資質があるからだ。
▼本書では、歴史や文化的背景をふまえ、日本の常識からは見えてこない朝鮮民族のメンタリティに迫る。
▼たとえば、「朝鮮のない地球はない」という自民族優越主義。「罪は親子孫三代にまでおよぶ」倫理観。「一糸乱れぬマスゲーム」を好む美意識。「喜び組」の背景にある美人病。さらに小中華思想、事大主義、侮日観、ハングル中心主義、父系血縁主義、身分制……。程度の差こそあれ、すべて韓国にも通じる世界である。すなわち、韓国人は北朝鮮を恐れていないのだ。
▼本書を読めば、なぜ太陽政策が韓国で支持されるのか、なぜ拉致問題に対して日本人ほど怒らないのか、がよくわかる。北朝鮮をめぐる日韓の意識のズレを明快に解いた好著である。
●序章 北朝鮮に恐怖をいだかなくなった韓国
●第1章 専制独裁主義のルーツは李朝にあり
●第2章 チュチェ思想のルーツは儒教だった
●第3章 小中華思想と日本を見下す侮日観
●第4章 大国への屈折――事大主義と中央集権主義
●第5章 自民族優越主義という害毒
●第6章 父系血縁制と身分制
●第7章 国民を愚かにする理念主義とハングル専用政策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
太田青磁
nagisa-shiosai1986
風見じじい
シサキ