化土(けとう)記

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569628752
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

老中・水野忠邦配下で改革推進派の栗橋伊織が殺された。それを聞いた兄は黒幕を突き止めようと動き出すが……。著者渾身の傑作歴史小説。

【著者紹介】
作家

内容説明

夫の無実を信じる妻、弟の死に陰謀の気配を感じ取った兄…。敵を追って二人が向かった先は、天保の改革で開拓が進む印旛沼。そこには「化土」が渦巻いていた―。男と女の秘めた想いが交錯する。構想20年、著者が遺した渾身の長編小説。

著者等紹介

北原亞以子[キタハラアイコ]
1938年、東京都生まれ。石油会社、写真スタジオを経て、コピーライターとして広告制作会社に入社。69年、「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、「紛雪舞う」で小説現代新人賞佳作、89年、『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、93年、『恋忘れ草』で直木賞、97年、『江戸風狂伝』で女流文学賞、2005年、『夜の明けるまで』で吉川英治文学賞を受賞。2013年3月12日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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星落秋風五丈原

27
皆さん書かれているように水野忠邦時代の印旛沼開拓をめぐる群像劇。でもこれで終わっていいの?とか思いました。人間関係を広げ過ぎたのかなぁ。芯になる人の最後をちゃんと書いて欲しかった。2023/12/30

あかんべ

11
今まで読んだ北原作品の中で、最も登場人物が多かったのではと思う。たくさんの人物が、印旛沼に引き寄せられていく姿は、蜘蛛の巣のようだ。作者に時間さえあれば、最後ばたばたととりあえずの終局をむかえることもなく、じっくり終われたのにと残念に思う。2015/01/10

toshi

8
A.C.ジョビンの作品に「印旛沼の娘」と言うボサノバのスタンダードが有るけれど、これは印旛沼から江戸湾に繋がる水路の土木工事が舞台の話。 いろんな話が並行してして登場人物もそれぞれの話の中で繋がったりで、どの話がメインの物語かわからなくなる。 ちゃんとした説明が無いまま話が進んだり、突然登場した来た人物のセリフのやり取りで背景を説明させたりして、細かなことが良く理解できないでいるうちに物語が進んで行ってそのまま終わってしまう。 千代丸って結局何だったの??2014/11/16

たんぽぽ

6
北原亞以子さんの本は好きで結構読んでいるんだけど、亡くなられた後に出される本には納得ができない…というか、2冊続けてはずれた感じ。 読みにくいなぁ…と思いながら読み進めて、読み終わっても何ひとつとして納得できなかった。 登場人物たちにそれぞれ事情や思いがあったはずなのに、なにひとつすっきりせせずに終わってしまった。2014/11/28

信兵衛

5
困難な時代に、あがき、もがきながらも懸命に生き抜こうとしている人々の多様な姿を描いた群像劇。 北原亞以子さんらしい、捌きの上手さがお見事。 2014/11/29

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