PHP新書<br> 日本人の論語〈下〉―『童子問』を読む

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日本人の論語〈下〉―『童子問』を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 307p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569622712
  • NDC分類 121.56
  • Cコード C0295

出版社内容情報

日本人の論語・『童子問』の現代語訳決定版。

江戸前期の儒学者・伊藤仁斎の『童子問』の現代語訳。下巻では原本の「巻の中・第二十一章」以降をまとめる。仁・義・礼のあり方を問う。

伊藤仁斎は、儒学を支那(チャイナ)から取り寄せた輸入学ではなく、日本人のための人間学に転換させた最初の人物である。仁斎が著した『童子問』には、わが国の儒学の独創性が随所にちりばめられている。

▼本書は、その『童子問』を現代語に訳し、さらに要諦を解説した一大労作。下巻では、<巻の中・第二十一章>以降を収録する。君主の人徳、倹約の心得、賞罰の判断はいかにあるべきかを唱える。

▼例えば、次のような訓戒が並んでいる。「生まれた時代が悪いと嘆く者は仁者ではない」「文が武より上であれば、王の地位は安泰である」「師の道とは、人材を育てあげる努力である」「反省は自らを磨く砥石である」「自力で手に入れた智恵は、一生の財産になる」「学問を極めた人は相手を非難しない」「智者は無理をせず、自然の流れに従う」等々。

▼人の世を処する智恵について、三百年後の現代人にも多くの示唆を与える。我が国独自の儒学について、古典の碩学があまさず語る。

[巻の中(続き)]
●第21章 生まれた時代が悪いと嘆く者は、仁者ではない 
●第22章 王道の根本は倹約である 
●むやみに土木工事をする者は、国の基盤を固める手筈を知らぬ輩だ ほか 
[巻の下]
●第1章 人は誰でも仁義礼智の心を持っている 
●第2章 短所はすぐにわかるが、長所は見出しにくい 
●第3章 『論語』と『孟子』を熟読すれば、天下の事はすべてわかる ほか  

内容説明

本書は、『童子問』を現代語に訳し、さらに要諦を解説した一大労作。下巻では、「巻の中・第二十一章」以降を収録する。君主の人徳、倹約の心得、賞罰の判断はいかにあるべきか。気迫に満ちた訓戒が、三百年後の現代人にも多くの示唆を与える。古典復刻への新しい試み。

目次

巻の中(続き)(生まれた時代が悪いと嘆く者は、仁者ではない;王道の根本は倹約である;むやみに土木工事をする者は、国の基盤を固める手筈を知らぬ輩だ;倹約は意志力の試金石である;人を動かすものは、優しさと思い遣りである ほか)
巻の下(人は誰でも仁義礼智の心を持っている;短所はすぐにわかるが、長所は見出しにくい;『論語』と『孟子』を熟読すれば、天下の事はすべてわかる;五経に従えば世の中は平和、逆らえば乱れる;ひとつのことを一心にやる人と一緒に、臨機応変の仕事をするのは難しい ほか)
『童子問』秀逸語録

著者等紹介

谷沢永一[タニザワエイイチ]
関西大学名誉教授。文学博士。昭和4年大阪市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。関西大学文学部教授を経て、平成3年退職。サントリー学芸賞。大阪市民表彰文化功労。大阪文化賞。専攻は日本近代文学、書誌学。評論家としても多方面で活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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