若者はなぜ「繋がり」たがるのか―ケータイ世代の行方

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569619750
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報

ステレオタイプの「いまどきの若者論」を排す。

「ケータイ」「ゲーム」「崩れゆく日本語」などをめぐる昨今の若者論は、あまりにも一面的ではないか――。明日の日本を拓くための探究。

若者とは誰のことなのか。「三種の神器」ケータイは彼らをどう変えているのか。

▼第一章「ケータイとともに来たもの」では、「?がる」ことを求めながらもコミュニケーションがうまくとれない若者の姿を描き、第二章「散らかった部屋から見える景色」では、「心」を育まずプログラムによってしか動かない生態を描いている。第三章「そしてすべてキャラになった」では、ゲーム、マンガから政治のキャラクター化までを論じ、第四章「音楽を聴かずに眠る日はない」では宇多田ヒカル、ジュディマリ、ZARD、GLAY、ユーミンを、第五章「『いま』の演出家列伝」では鈴木敏夫、原科孝雄、信藤三雄、斎藤環、鏡リュウジ各氏を斬る。第六章「ケータイの先に来るもの」では、ケータイ世代が消費を捨て生産を選ぶ指向をもっており、それが2010年の「豊かな生活」へのヒントとなるとしている。

▼90年代半ば以降の日本社会における、現場からの若者論決定版。

●第1章 ケータイとともに来たもの 
●第2章 散らかった部屋から見える景色 
●第3章 そしてすべてキャラになった 
●第4章 音楽を聴かずに眠る日はない 
●第5章 「いま」の演出家列伝 
●第6章 ケータイの先に来るもの

内容説明

GLAYに陶酔し、茶髪で自分を「表現」し、電車内でも平気でケータイをかける…。彼らもまた「心」を求めて生きている!若者の生態を通して見えてくる日本の「いま」と「これから」。

目次

第1章 ケータイとともに来たもの
第2章 散らかった部屋から見える景色
第3章 そしてすべてキャラになった
第4章 音楽を聴かずに眠る日はない
第5章 「いま」の演出家列伝
第6章 ケータイの先に来るもの

著者等紹介

武田徹[タケダトオル]
1958年東京都生まれ。ノンフィクション作家、評論家。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程修了。大学院在学中の80年代半ばより、雑誌、新聞で本格的な評論活動を始める。現在は法政大学、国際基督教大学などで講師も務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

3
ふむ2023/05/22

まっくす

0
私も「つながること」に安心感を覚えてしまう「若者」の一人として、気になってしまったので手に取った本。2002年に刊行された本なので、正直に言えば情報が、ふ、ふるい…。「ケータイ」は「ケータイ」でも、PHSなのかな、これは。スマートフォン全盛の時代とは、かけ離れすぎていて、「若者」を追いかける本はやっぱり比較的新刊を読まなければなのかな、と。しかし、「ポケモン」の話は全盛期のコドモだったので、読んでいて面白かった。2014/05/15

Humbaba

0
携帯電話は,当初考えられていたよりもずっと大きな力を持っている.常に誰かと連絡を取り合えるということは,まるで取り合っていないと誰からも必要とされていないかのような印象を受けてしまう.2011/07/26

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