出版社内容情報
第二次大戦における日本の技術力とはいかなるレベルにあったのか。ヨーロッパ、アメリカ、中国などとの対比から明らかにする画期的論考。
戦争論には戦史、戦略論、戦術論、リーダー論など様々な観点があるが、本書ではもっぱら技術という視点から日本の戦った戦争を論じている。とはいっても、技術はその国の文化・教育の結晶であり、とりわけそれを扱う戦術家の能力に大きく左右される。したがって本書では兵器にとどまらず、その国のリーダーや政治体制に及ぶまで、二人の論客が該博な知識を披瀝し合っている。
▼本書は、1930年代から1945年に至る日本軍の兵器技術を、中国、ソ連、米国、英国という4つの主要敵国軍隊との比較を通して検証したものだが、中でも陸戦兵器に焦点が当てられている。対中国戦では塹壕戦の実態や日本軍=白兵思想の誤解を解き、対ソ戦では戦車戦の実態が明らかにされる。さらに対米英戦では輸送力や陸軍エリート軍人達の能力にまで話が及ぶ。
▼技術という視点からとらえることで、読者は戦争のこれまでとはまったく違った一側面を見ることになるだろう。
内容説明
日本の軍事技術力を陸戦兵器を中心に詳細に検証!日本の敗因は一体どこにあったのか。該博な知識と知識が対決する白熱の対談。
目次
第1章 蒋介石軍と日本軍(兵力差が圧倒的だった昭和十二年;塹壕戦 ほか)
第2章 ソ連軍と日本軍(戦争以上に影響を与えた「紛争」;ノモンハン事件 ほか)
第3章 アメリカ軍と日本軍(縮図となった「ガダルカナル」戦;航空基地の問題 ほか)
第4章 英連邦軍と日本軍(インパール作戦は「悪い見本」か?;水陸両用作戦 ほか)
著者等紹介
兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
1960年、長野県生まれ。東京工業大学大学院博士前期課程修了(社会工学専攻)。軍学者
別宮暖朗[ベツミヤダンロウ]
1948年生まれ。東京大学経済学部(西洋経済史専攻)卒業後、信託銀行に入社。主にマクロ経済などの調査・企画を担当し、英米のほか中国香港にて金融ビジネスを経験する。退社後、ロンドンにある証券企画調査会社のパートナー。現在、歴史評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takeshi3017
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