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セカンド・オピニオン―患者よ、一人の医者で安心するな!

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569619170
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0098

出版社内容情報

杜撰な医療現場と医者の権威を問う問題作。

混迷する医療現場の裏側を暴いた8編の物語。絶対ではない医者の誤診から、患者はいかに自分を守るべきかを問い直す全米注目の問題作。

緊迫した医療現場の裏側で繰り広げられる杜撰な現実。それがいま白日の下に晒されつつある。医者の権威が絶対ではないことが明らかになってきた。

▼そもそもある病状に対する診断と治療は一つではなく、また医者の腕前も一律ではない。患者は自分の生命を左右しかねない決定を一人の人間に委ねるべきではないのだ。患者自身の自立と傲慢な医者への警告。セカンド・オピニオンの重要性が叫ばれている。

▼息子の症状を重く見た母親の直感と医者の冷淡な反応。費用対効果を盾に満足な治療を受けられない白血病患者。研究データとして即物的に患者を扱う医者の姿。ここに収められた8つの事例は憤りと悲しみを誘う。

▼著者はハーバード大学医学部教授、監訳に『患者よ、がんと闘うな』の著者である近藤誠、血液腫瘍の最前線で活躍する平岡諦と、3名の医師が内部から告発する。セカンド・オピニオンという言葉を知らない人も是非これを機に、自分に置き換えて考えて欲しい。

●私たちのはじめての息子 
●不可解な経過 
●ありきたりの喘息患者 
●る昔気質 
●マックスおじいちゃん 
●解読される「運命」 
●くじ引き 
●何もしなさんな、立ち止まっていなさい!

内容説明

それでも医者のことばを鵜呑みにしますか?闇に包まれた医療現場の実態を、医療ミスで自らの下半身と息子の命を失いかけた医者が語る衝撃のドキュメンタリー。

目次

1 私たちの初めての息子
2 不可解な経過
3 ありきたりの喘息患者
4 昔気質
5 マックスおじいちゃん
6 解読される「運命」
7 くじ引き
8 何もしなさんな、立ち止まっていなさい!

著者等紹介

グループマン,ジェローム[グループマン,ジェローム][Groopman,Jerome]
ハーバード大学医学部教授(The Recanati Professor)兼ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター実験医学主任。がん、エイズ治療の第一人者。『ニューヨーカー』誌で医学・生物学分野のスタッフライターを務め、また「ニューヨーク・タイムズ」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」などの新聞や多くの科学論文に寄稿し、旺盛な執筆活動も続けている。マサチューセッツ州ブルックリン在住

近藤誠[コンドウマコト]
1948年東京都生まれ。慶応義塾大学医学部卒。現在、同大学医学部放射線科講師。悪性リンパ腫の抗がん剤治療で成果をあげ、乳がんに対する乳房温存療法のパイオニアとして知られる。「日本は手術のしすぎ」など医学界の常識を覆す主張を展開。また、「医療事故調査会」や「患者の権利法をつくる会」の世話人を務めるなど、市民と連携した医療改革、情報公開の徹底を目指し、早くからセカンド・オピニオンの重要性を説いている

平岡諦[ヒラオカアキラ]
1945年大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業後、同大学付属病院助手、市立芦屋病院勤務、シカゴ大学留学などを経て、1985年より大阪府立成人病センターに勤務。現在、第五内科部長兼大阪大学医学部臨床教授。白血病の骨髄移植療法を中心に日本の血液腫瘍の治療をリードする。また、患者の精神的支援にも熱心で、セカンド・オピニオン運動の推進や、ファクシミリによる血液疾患の相談も受け付けている
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