Michio’s northern dreams
オーロラの彼方へ―Michio’s Northern Dreams〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 89p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569618944
  • NDC分類 748
  • Cコード C0095

出版社内容情報

星野道夫の写真と文を再編集した新シリーズ。

1996年、カムチャツカ半島でヒグマに襲われ急逝した星野道夫が遺した膨大な写真と文章を再編集・再構成。ビジュアルブック第1弾。

写真家の星野道夫さんがわれわれの前から突然姿を消して5年になる。取材先のカムチャツカ半島でクマに襲われ亡くなるという、ある意味で星野さんらしい死だった。星野さんは1952年千葉県市川市生まれ。大学卒業後、アラスカ大学野生動物管理学部に留学し、以来約19年間にわたってアラスカの自然と人びとの暮らしを写真と文章で紡ぎつづけた。本書は、星野さんの遺した膨大な写真と文章を新たに編集し、再構成した“Michio’s Northern Dreams”シリーズの1冊目となる。極北に舞う匂い立つようなオーロラの写真と、まるで詩のように美しくせつない言葉の数々が、螺旋のごとく絡まりながら昇華し、比類のない星野ワールドをかたちづくっている。星野ファンだけでなく、星野道夫の世界への入口として、ぜひおすすめしたい。本シリーズの続刊として、『ラブ・ストーリー』(12月刊)『生命(いのち)』(02年1月刊、いずれも仮題)を発刊する予定である。

内容説明

さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたりすることがきっとある。多くの未発表写真と魂を揺さぶる言葉の数々。新編集でよみがえる星野道夫の世界。

著者等紹介

星野道夫[ホシノミチオ]
1952年千葉県市川市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。動物写真家田中光常氏の助手を経て、アラスカ大学野生動物管理学部に留学。以後、約19年間にわたってアラスカの自然と人びとの暮らしを見つめ、写真と文章で比類のない作品世界を築き上げた。『アニマ』『週刊朝日』『SINRA』『家庭画報』『たくさんのふしぎ』などの国内雑誌にとどまらず、『National Geographic』『Audubon』等の海外の雑誌にも作品を発表。国内外で高く評価される。86年アニマ賞、90年「Alaska風のような物語」(週刊朝日連載)で第15回木村伊兵衛写真賞受賞。優しさと厳しさが併存する写真と散文詩のように美しい文章は多くの人々を魅了しつづけたが、96年8月、カムチャッカ半島での取材中、クマに襲われ急逝
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

121
お元気ですか…長く暗い、極北の冬❄️新月の夜、かすかな月光が雪景色を照らし始め、昨日までの闇が青白く浮かびあがると、森の木々はぼんやりと雪面に影を落とす。たとえオーロラが現れなくてもいい。氷河の上で夜を過ごし、星降る夜空を見上げていた✨人の一生、歳月もまた雪のように降り積もり、辛い記憶をうっすらと覆いながら、過ぎ去った昔の記憶を懐かしさへと美しく浄化させてゆく。長く厳しい冬があるからこそ、春の訪れや太陽の沈まぬ夏、美しい極北の秋に感謝する。自然の終わりは、いつも何かの始まりである。僕はアラスカが好きだ❄️2021/01/23

すい

55
アラスカを愛した星野道夫さんの写真集。アラスカの厳しい自然を写し出す写真とは対照的に、淡々としながらも愛に溢れた文章。その対比に淡い感動を感じながらも、読み終わるのが惜しくてページをめくる手が何度も止まってしまった。壮絶な最期を知っているからこそ、写真に散りばめられた生のきらめきに心射たれた。最後の言葉が忘れられない。『自然の終わりは、いつも何かの始まりである。』2014/07/15

tokotoko

52
表紙の言葉にひかれたのと、写真の勉強のために借りました。19年にわたって、アラスカの自然と対峙された星野さんの写真は、美しいとか厳しいとかの言葉をはるかに越える何かがあるなぁーって思って、ひたすら見つめてました。時折はさまれる文章は、写真を撮りながら身を削るように出された言葉のようで、とても哲学的でした。ほんのちょっぴりでも自分と共通の思いが書かれてた時、嬉しかったけど、まだまだよくわからないなぁーと思うことだらけでした。写真を撮り続けたらいつかまた、再読してみたいです。このシリーズは、全部読みたいです。2014/09/14

wildchild@月と猫

36
無性に星野さんの言葉に触れたくなり、再読。★「結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である」★「無窮の彼方へ流れゆく時を、めぐる季節で確かに感じることができる。自然とは、何と粋な計らいをするのだろうと思う。一年に一度、名残惜しく過ぎゆくものに、この世で何度めぐり合えるのか。その回数をかぞえるほど、人の一生の短さを知ることはないのかもしれない」★何度でも、読み返したい一冊です。2014/12/08

てんちゃん

33
学校図書館の本が廃棄?され、「欲しい人、どうぞー」と譲られていたので、遠慮なく星野さんの本を7冊頂きました(*^。^*)♪ご本人の生前の文章や写真を編纂し直したものです。星野さんの文章や写真は心にしみます。しみじみと良い本でした。2018/05/28

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