出版社内容情報
本所深川を舞台に茂七親分の推理が冴える!
本所深川を舞台にした、せつなく妖しい、江戸人情捕物ばなし。季節を彩る「初もの」に事件解決の鍵が。「糸吉の恋」を収録した愛蔵版。
人気の時代小説『初ものがたり』がNHKの金曜時代劇「茂七の事件簿~ふしぎ草紙」の原作になった。放送は6月29日より(予定)、毎週金曜日の夜9時から10回の予定。この機会に未収録の一編「糸吉の恋」を加え、物語の舞台を地図で紹介するなどしてまとめたのがこの愛蔵版。
▼主人公はもちろん、回向院の旦那と言われる岡っ引きの茂七親分だが、テレビでは高橋英樹演ずるこの親分が、本所深川で起こる摩訶不思議な事件に絶妙な推理を働かせ、立ち向かっていく。
▼連作短編だが、それぞれの物語に「鰹」「白魚」「柿」など季節を彩る初ものが登場するうえ、深川富岡橋のたもとに夜っぴて開いている稲荷寿司屋台の親父がつくる料理が、また絶品。それだけでなく、この正体不明の親父の一言が、事件解決の手がかりになることもしばしばで目が離せない。
▼いま最も話題の現代ミステリー『模倣犯』とはまた一味違う宮部ワールド。切なく、妖しく、心温まる人情捕物話。
●お勢殺し
●白魚の目
●鰹千両
●太郎柿次郎柿
●凍る月
●遺恨の桜
●糸吉の恋
内容説明
本所深川を舞台に繰り広げられる、せつなく、妖しく、心温まる、江戸人情捕物ばなし。「鰹」「白魚」「柿」など、季節を彩る「初もの」に、事件解決の鍵が…。岡っ引き・茂七親分の推理が冴えわたる!単行本・文庫に未収録の一編「糸吉の恋」を掲載。
著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
昭和35年(1960)、東京都江東区生まれ。昭和62年、「我らが隣人の犯罪」でオール読物推理小説新人賞を受賞。『かまいたち』で同年、歴史文学賞佳作を受賞。平成元年、『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞、平成4年、『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、平成5年、『火車』で山本周五郎賞を受賞。平成9年、『蒲生邸事件』で日本SF大賞、そして平成11年には、『理由』で直木賞を受賞した
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