日本の病―正常な国への処方箋

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569615851
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

この国はなぜこんな姿になってしまったのか。

教育の荒廃、医療の腐敗、警察の士気低下、家族の崩壊……。日本社会の安心を揺るがす根本原因=病理を診断し、その処方箋を提示する。

平成不況突入後、わが国では、景気回復、経済再建が最優先課題として掲げられ、幾多もの議論および取り組みの結果、不良債権処理、構造改革の始動など、その処方箋がようやく見えつつある。だがその一方で、これまでには考えられないような事件、不祥事、醜聞が噴出してきた。

▼子どもたちの以上な犯罪、子どもの未来に対して無責任な大人たちの増加、医者による医療ミスの続発、司法の腐敗、われわれがもっとも頼りにしていたはずの警察による不祥事、信じられないほど巨額な国や地方自治体の借金、社会全体に広がるモラル・ハザード……。「まさにこの国は病んでいる」との思いにとらわれてしまうような現象が目白押しである。

▼日本社会の「安心」「安全」を揺るがす事件、事象をつぶさに観察・分析してきたジャーナリストと精神科医が、お互いの現場体験を交えながら、日本の病が何に起因するかを「診断」し、正常な国になるための具体的な処方箋を提示する。

●処方箋1 医療の腐敗にメスを入れよ 
●処方箋2 「ゆとり教育」という幻想と訣別すべし 
●処方箋3 子どもを救うのは「親の自信」 
●処方箋4 インセンティブが働く社会に 
●処方箋5 金銭哲学と品格を備えよう

内容説明

この国の安全と安心を脅かす病理を摘出する!続発する医療ミス・国および地方自治体の巨額な借金・子どもたちの異常な犯罪「教育改革」の迷走・警察の不祥事・歪んだ税制・敗者復活のない社会…。ジャーナリストと精神科医によるタブーなき対論。

目次

処方箋1 医療の腐敗にメスを入れよ(医者の異常な世界が露呈した薬害エイズ問題;安部氏の直情径行的な性格に沈黙させられた医師たち ほか)
処方箋2 「ゆとり教育」という幻想と訣別すべし(何が日本の教育を停滞させているか;権威に弱い教育関係者 ほか)
処方箋3 子どもを救うのは「親の自信」(ミクロの事件をもってマクロの規範としてはならない;やはり親のあり方に問題は帰着するのか ほか)
処方箋4 インセンティブが働く社会に(インセンティブのない日本の社会;如才ない生き方と内部告発に両面性 ほか)
処方箋5 金銭哲学と品格を備えよう(政治家は自分の専門で官僚と戦うべきだ;金によってからめとられる政治家たち ほか)

著者等紹介

桜井よしこ[サクライヨシコ]
ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業後、「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局勤務を経て、1980年から16年間にわたり日本テレビ系・ニュースキャスターを務めた。現在、もっとも注目されるジャーナリストとして活躍中

和田秀樹[ワダヒデキ]
昭和35年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校フェローを経て、現在は精神科医。川崎幸病院精神科コンサルタント、東北大学医学部非常勤講師(老年内科)、一橋大学経済学部非常勤講師(現代経済学)、緑鉄受験指導ゼミナール代表
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感想・レビュー

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ザック

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少々古いこの本を、ある意味検証も含めて読んでみたが、ほとんどはこの時点で指摘されている通りに悪い方向へ進んでいるようで残念(唯一といっていい改善点は、ゆとり教育失敗の認識が共有化されたことで教育指導要綱が改定されたことだろうか)。外交にしても老人医療についても、また”親の権威”についても同様。ただ、現時点で、機能していない、あるいは、欠点があるからその組織や仕組みを全否定という論調は、(この本によらないが)ちょっといただけないかな...と思う。2016/03/31

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