PHP新書<br> 英語はいらない!?

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英語はいらない!?

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569613192
  • NDC分類 830
  • Cコード C0282

出版社内容情報

言語は国をも破壊する恐ろしい力をもつ。著者の40年に及ぶ言語研究から、昨今の英語礼賛に警鐘を鳴らし、真の国際交流を可能とする方法を大胆に提案。

「国際化時代だから英語を」と言われるが本当か? 独・仏・露をはじめ8カ国の言語を習得した言語学者である著者。その著者が、ときに国をも破壊する恐ろしい力を持つ「言語」の怖さを強調。

▼「英語公用語論」まで叫ばれているが、経済大国となった日本に、外国語を公用語とする必要はない。また、一生かかっても英語の完全習得は不可能。むしろ勉強すればするほど、日本語や他言語への関心が薄れてしまい失うものが多くなる。などの理由から日本人には「英語はいらない」。

▼さらに「言語はどのように国際語となるか」「日本はなぜ言語的に孤立しているのか」など、歴史的な視点からも日本人の特異な言語観・外国語観に言及する。

▼その上で本書では、国際舞台で本当に活躍するために今後求められるのは、英米語ではない「新しい英語」の使用と日本語の国際普及であると主張。昨今の英語礼賛に警鐘を鳴らし、真の国際交流を可能とする方法を大胆に提案する。

●序章 金力政治から言力政治へ 
●第1章 英語の怖さを知らない日本人 
●第2章 言語はどのように国際語となのか 
●第3章 日本人には英語はいらない! 第4章 英語を学資格ありますか――英語学習者のための国際常識 
●第5章 新国際語・イングリック入門 
●第6章 真の国際人になるために 
●第7章 日本はなぜ言語的に孤立しているのか 
●第8章 英語よりもなぜ日本語か 
●第9章 どうする? 国際化時代の英語

内容説明

「言語」は、ときに国をも破壊する恐ろしい力を持つ。「英語公用語論」まで叫ばれているが、経済大国となった日本に、外国語を公用語とする必要はない。また、一生かかっても英語の完全習得は不可能。むしろ勉強すればするほど、日本語や他言語への関心が薄れてしまう等、失うものが多くなる。ゆえに日本人には「英語はいらない」。今後求められるのは、英米語ではない「新しい英語(Englic)」の使用と日本語の国際普及であると著者は主張。昨今の英語礼賛に警鐘を鳴らし、真の国際交流を可能とする方法を提案する。

目次

序章 金力政治から言力政治へ
第1章 英語の怖さを知らない日本人
第2章 言語はどのように国際語となるか
第3章 日本人に英語はいらない!
第4章 英語を学ぶ資格ありますか―英語学習者のための国際常識
第5章 新国際語・イングリック入門
第6章 真の国際人になるために
第7章 日本はなぜ言語的に孤立しているのか
第8章 英語よりもなぜ日本語か
第9章 どうする?国際化時代の英語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんこい

2
英語が広くつかわれるなか、母語としての英語とコミュニケーション用の英語は違う意味をもつべき、という主張はごもっとも。でもネイティブレベルの英語を追求しても無駄、といっても、ちっとも現実理解されないのは残念です。そうこうするうち、日本語でも話が伝わらなくなってきたし。2013/01/30

オランジーナ@

1
英語はいらない!?というタイトルではありますが、全ての人にいらないのではなく一般庶民はいらないという主張です 確かに日本の場合英語ができなくても困るのは入試ぐらいでしょう 正直中学高校と語学は選択制にすればいいのかもしれない2014/08/12

ペールエール

1
英語を修得する目的は2つある。1つは文化人類学などの学問として、その背景を研究するための手段であり、もう1つは国際語としてのツール(イングリック)。 後者を使うべき人は主に官僚や、銀行、商社マンであり、そういった人々は「国益重視」という面より日本人としての魅力を、英語をツールとして伝えていくべきだ。 日本語を国連の公用語に、と筆者は言うが、筆者主張の根底には、国際政治の中で日本の外交力を憂う一種のナショナリズムがあるように思える。 要は前述した2つの目的を認識し、それに見合った教育、認識を心掛けろ。2012/01/13

仮名

1
全体的に語調が強く、主張の繰り返しも多くてクドさも否めないけれど、言っていることは面白かった。英語を学ぶより、日本語を世界に広める方がいい、というのが主な論で、ただそれにしたって日本を褒めそやしすぎ、外国をけなしすぎな気味もあった。まあもっと日本語に自信を持て、ということをしっかり伝えたいんだろう。2009/12/27

Naota_t

0
著者は慶応名誉教授で、6.7カ国語が話せるというすごいお人なのに、本書の内容はまさに意外だった。ちょっと“右”っぽい主張も多く、途中でいきなり日米安保条約の話になったり、「シンガポールのような文化も伝統もろくにない気の毒な国が、日本の英語教育改革が参考になるなどと言っている人がいるのは残念でなりません」(p.100)と急に驚くような口調になったりする。他にも、日本を島ごとに5国に分けるとか、自分にはちょっとついていけないような内容も多かった。2015/12/18

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