出版社内容情報
金持ちだけが幸福になるアングロサクソンの原理。資本主義の起源、キリスト教の価値観、アメリカの歴史等を繙き、その本質を暴き出す。 金融ビッグバン以来、日本にも市場万能主義が浸透してきた。我々はその凄さをよく理解せずに受け入れているが、それは日本人を不幸にする。▼本書では在日30年のアメリカ人の著者が、アングロサクソン流の構造を暴き出す。▼まず、イギリスで始まった資本主義の社会背景を明示し、「金持ち正当化の哲学」と位置付ける。次に「資本主義の申し子=アメリカ」の400年史をひも解き、「成り上がり者が収奪によって益々富み、貧乏人は貧しくなる一方」の社会体質を、具体的事例をふんだんに交え実証する。さらには民主主義さえも金権主義を強化する手段に使うアメリカの現状を喝破していく。▼このような恐ろしいアメリカの体質だが、著者は、「長い歴史のなかで『平等と平和』を培い、育んできた日本社会には根本的に合わない」と主張する。「共存共栄、社会への貢献」によるシステムが、日本人には一番しっくりくるのではないかと訴える。▼アメリカ文明の本質を洞察する力作評論。 ●プロローグ 「産業革命の終わり」がもたらす日本の不況 [1]アングロサクソンが生んだ人間を不幸にするシステム [2]資本主義は帝国主義的略奪をもたらす [3]金権主義国アメリカの400年 [4]「民主主義」という名の「金権主義」 [5]日本人が幸福になる社会へ ●エピローグ 「日本人を幸せにする企業経営」をめぐって
内容説明
「収奪が当たり前」の海賊的システム。日本人はこのやり方について行けるか?資本主義発生の背景、アメリカの歴史をひも解きながら、市場万能経済の本質を洞察する力作評論。
目次
プロローグ 「産業革命の終わり」がもたらす日本の不況
1 アングロサクソンが生んだ人間を不幸にするシステム
2 資本主義は帝国主義的略奪をもたらす
3 金権主義国アメリカの四〇〇年
4 「民主主義」という名の「金権主義」
5 日本人が幸福になる社会へ
エピローグ 「日本人を幸せにする企業経営」をめぐって