出版社内容情報
人間が「脳」で考えていることは、「身体」から見るとホントはとても非常識!? 解剖学者と武術研究家の「身体」をめぐる冒険的対論。 身体には、まだまだ私たちが気づいていない感覚や能力が隠されている??。本書は、解剖学者と武術研究家による「身体」と「世間」をめぐる冒険的対論である。 甲野氏によれば、昔の名人は剣を三寸動かしただけで「ヒュン」という音がしたそうである。現代人が忘れてしまった身体の可能性があるのだろうか。一方、養老氏は、安全第一と考える日本人のマザコン感覚が、それらの可能性を見えにくくしてしまったと指摘する。その上で、「自分の身体をもっと信用したらいいんです。少なくとも、あなたの頭(意識)よりはよっぽどよく考えてできているはずです。身体については、何十億年という歴史があるわけですから」と語っている。 話題は、日本人の美意識、歴史感覚、老人医療問題など多岐にわたる。お互い、日本のいう村落共同体から抜け出し、いかに自分の頭と身体で考えるかについて、忌憚のない意見を交換している。 異色コンビゆえに楽しめる、刺激的対論の書。 ●第1章 古武術と解剖学から世の中を見る ●第2章 日本という村落共同体 ●第3章 自分の頭と身体で考える ●第4章 一歩間合いをとって日本を見る ●エピローグ 年齢を重ねて見えてくるもの
内容説明
あなたの「カラダ」は「頭」より賢い!?解剖学と古武術から、「ヒト」と「世間」を見さだめる。異端コンビによる冒険的対論。
目次
第1章 古武術と解剖学から世の中を見る
第2章 日本という村落共同体
第3章 自分の頭と身体で考える
第4章 一歩間合いをとって日本を見る
エピローグ 年齢を重ねて見えてくるもの