義にあらず―吉良上野介の妻

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義にあらず―吉良上野介の妻

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569606019
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

  「忠臣蔵」伝説が覆る! 明晰かつ端正な筆致で、ゆがめられた吉良上野介の実像を妻側から描いた力作。「忠臣蔵」もうひとつの真実。  ご存じ「忠臣蔵」。浅野内匠長矩が吉良上野介義央に松の廊下で斬りつけた事件と、それが発端で、旧臣たちが討ち入った事件をモデルにしたドラマである。一般には、浅野は青年藩主であり、吉良は非道の古狸ということになっている。だが、ほんとうにそうだったのだろうか。 本書は、吉良の妻富子を主役にした小説であり、富子から見たもう一つの[忠臣蔵」である。富子の目を通してみた吉良は、実直で有能な高家旗本であった。側室をおかず、家族を愛する穏やかな男である。領地では、洪水を防ぐ工事をし、領民たちからは賢主として慕われていた。一方、浅野は短慮なところのある男である。浅野の叔父も、乱心して刃傷沙汰を起こし、お家とりつぶしを受けている。だが、しかし、松の廊下で事件が起こったあと、世論は「浅野あわれ、吉良憎し」と、あだうちの方向へ傾いていく。 本書は、定番忠臣蔵をまったく新しい視点でみた、人間ドラマである。  

内容説明

敵役吉良上野介の実像を妻側から描いた力作。NHK『元禄繚乱』もうひとつの真実。『忠臣蔵』伝説が覆る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる@夏の霜

1
忠臣蔵というと「仮名手本忠臣蔵」を代表として、赤穂浪士を義士とする風潮がある。でも私はそれが昔から嫌だった。親の出身地が吉良町ということもあり、"赤馬の殿様"のイメージがあったからだ。この本はそんな私が読みたいと思っていた、吉良上野介側から見た赤穂浪士事件だ。悪人にも言い分があったという話では無い。吉良上野介は、藩の取りつぶしや生類憐れみの令等の悪政を行った幕閣と、その鬱憤をどこかにに求めた、ある意味質の悪い世間に翻弄された被害者だったという話に、非常に納得できるものがある。2011/12/25

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