出版社内容情報
職場や学校のみならず、いまや誰もが論文を書くことを求められる時代。テーマ、構成、長さなど、自ら培った「使える技術」を紹介する。 論文を書くことは、いまや、学生や学者の研究活動だけでなく、多くの人たちのビジネスや個人生活において、重要な位置を占めるようになってきた。しかし、資料はどう集めるか、原稿用紙で数十枚にもおよぶ長い文章をどこから書き始めるか、また、わかりやすい文章はどうすれば書けるのか等々、初心者には、なかなかハードルの高い作業である。 本書では、明晰な論理と高い生産性で定評のある著者が、自らの執筆体験から培ったノウハウを披露する。 本書の主な目次は以下の通り。 ●序章「論文は名詞代わり」 ●第1章「論文のテーマはどう決めるか」 ●第2章「書き始めるまでの準備」 ●第3章「実際に論文を書いてみる」 ●第4章「論文に不可欠な目録」 ●第5章「書いた論文を発表する」 ●第6章「論文のアフター・ケア」 「パソコンを使って書けるようになる」ことを基本に、そのために必要な、やさしい、新しい、使える技術を提供する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
19
論文に留まらず「書く」こと全般に通じる本。実際、二重否定や受身形を避ける、一文には一つの主張、などはプレゼンテーションの基本（パワポ一枚１テーマ！）。立場や考えが違っていることを前提に、他者にわかってもらいたいという意志を持った時、必要な根っこは同じなのだ。だって、「書くことは、晴れがましい社交」なのだから。◇立ち読みして、これは、自分が最近興味を持っている＜綴方運動＞に近いぞ、と手に取った。表現することは自分のなかにもとからあるのではなく、読む人に伝えようと書くことで形成される。あらためて、そう思える。2014/05/24
魚京童！
8
論文を書くことは、いまや、研究活動だけでなく、多くのヒトたちのビジネスや個人生活において、重要な位置を占めるようになってきた。…そんなに重要なんですね！初めて知りました…。2013/12/25
きよにやコータロー
5
論文の書き方を解いた一冊です。鷲田小弥太著。「万人が書く時代」のやさしい、新しい、使える技術。ＰＨＰ新書最近、論文問題が起きたが…このような作品が、書く方に行き渡って欲しいと願っています。見る人が納得する論文を書き上げたい人にお勧めしたいですね。。。
おらひらお
5
1999年初版。こういう本は、「何か得るところがあれば」と思い、つい手にとってしまいます。今回は資料を読んで気になった箇所に線を引き、そのキーワードをパソコンに入力することを知りました。これまではカード化していましたが、意外とカードを見ないので、改善しようと模索していたので、試してみようと思います。2011/12/14
BIDDULPH
4
「人間はすべて平等に生まれついている、という命題は事実命題ではなく権利命題だ」「人権や平等は生まれながら備わった自然権だという主張は、こうありたいという社会的要求の下に培われた仮説である」「ところが、この権利が実現されないのは不当であると、権利の絶対性が主張されるようになると、それは多くの悲惨な事態を招く結果となる。そもそも人権・平等が絶対であるという社会自体が、ユートピア、文字通り、どこにもない場所であり、仮説として間違っているのだ。」人権団体が守ろうとしてきた腐った根っこを痛快に吹き飛ばしてくれた。 2012/12/16
