市場原理主義の終焉―国際金融の十五年

市場原理主義の終焉―国際金融の十五年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569605562
  • NDC分類 338.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

  巨大ヘッジファンドの破綻、相次ぐ通貨危機など国際金融の歴史的な危機はなぜ起こり、どこに着地点を見出すのか? 「ミスター円」の重大直言集。  グローバル資本主義は「破局」を回避できるのか? 94年メキシコ危機、95年アルゼンチン危機、97年アジア危機、98年ロシア危機・ブラジル危機、LTCM破綻、99年N.Y.ダウ1万ドル超……。露呈した「市場の不完全性」! グローバル資本主義はどこへ向かうのか? 激動と混乱の世紀末に現職大蔵財務官「ミスター円」は、いかに立ち向かうのか? 内容は表題の「市場原理主義の終焉」、「金融自由化への動き」「資本主義を超えた日本」「21世紀の資本主義」「進歩主義の終焉」「大和銀行問題と国際金融」「グローバル化についての考察」「アジア・メキシコ危機の教訓を超えて」「グローバル資本主義の危機」。 市場の暴走を止められず、市場原理が内包する「不完全性」を扱い切れない世紀末の世界経済は、数十年あるいは百年単位の歴史の大きな転換点に立つ、と著者は言う。大きな歴史のうねりはどこへ向かうのか? 国際金融の最前線からの直言。  

内容説明

筆者は、この世紀末はおそらく数十年あるいは百年単位の歴史の大きな転換点ではないかと思っている。19世紀末から20世紀初めにかけて世界はパックス・ブリタニカ下の安定から、二回に及ぶ世界大戦と大恐慌という混乱の中へ突入していったが、今の状況は、1910~20年代の状況に似ていると言えないこともない。もちろん、歴史の循環は決してそれほど簡単なものではないし、戦争や恐慌は何としても避けなくてはならない。しかし、同時に今の時代を歴史的パースペクティブの中で分析し、その対策を考えていかなくてはならないのも、また、事実なのである。

目次

市場原理主義の終焉
金融自由化への動き
資本主義を超えた日本
21世紀の資本主義―新たなる社会経済システムの構築を目指して
進歩主義の終焉―新たなゴールを求めて
大和銀行問題と国際金融
グローバル化についての考察
アジア・メキシコ経済危機の教訓を超えて
グローバル資本主義の危機