出版社内容情報
艶・侠・快の傑作娘捕物帳が大活字で登場! 江戸三大美人の一人・柳屋お藤が、冴える推理と真伝鬼倒流柔術をもって、次々に起きる怪事件を見事解決。艶・侠・快の傑作娘捕物帳。 本書の主人公は<笠森お仙>とともに江戸二大美人に数えられる柳屋お藤。十七歳の娘盛りにして、真伝鬼倒流の柔術を遣い、冴える推理で怪事件を次々に解決していくお侠なレディである。相棒として登場するのは岡っ引の五郎八。顔も躰も真ン丸で、曲がったことが大嫌いな好漢だが、早とちりがたまにきず、もちろんお藤にホの字の独り者、と、往年の捕物帳を彷彿させる設定となっている。▼本書には四話が収められている。ある朝、旗本屋敷の門前に若い娘の生首が置かれていたという猟奇殺人の「処女の生首」事件、幼少の頃に行方不知になった大店の跡取り息子が、十三年後に突然二人も帰って来たという「二人の許婚」事件、筆屋の女主人の密室殺人「鮮血の湯殿」事件、そして、お藤や五郎八の目の前で起こった薬種問屋主人の毒殺「心の毒」事件である。それぞれに手の込んだトリックが仕掛けられ、謎解きの妙とスリルと艶が存分に楽しめる、娯楽作品である。 ●一番手柄??処女の生首 ●二番手柄??二人の許婚 ●三番手柄??鮮血の湯殿 ●四番手柄??心の毒
内容説明
金龍山浅草寺境内の“お箸銀杏”の下、本柳屋という楊枝店で働くお藤は、江戸二大美人に数えられる器量よし。聡明で気立てもやさしいとくれば江戸中の人気者。ところが彼女、真伝鬼倒流の柔術をつかい、六寸の竹楊枝を武器に悪に立ち向かうお侠なレディなのである。このお藤と、顔も躰も真ン丸の“布袋の親分”こと五郎八が次々と起きる怪事件に挑んでゆく。気鋭の時代作家が放つ痛快娘捕物帳。