PHP文庫<br> 結城秀康―秀吉と家康を父に持つ男

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PHP文庫
結城秀康―秀吉と家康を父に持つ男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 439p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569571058
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

  家康の実子でありながら父に疎んじられ、秀吉の養子となった結城秀康。秀吉の恩顧に報いようとする秀康に怒った家康はついに……。    

内容説明

「秀頼はそなたの弟じゃ、くれぐれも頼むぞ」秀吉末期の言葉が秀康の耳に甦る。「なんとしてでも家康から豊臣家を守らねば」秀康は固く心に誓った。―家康の実子でありながら父に疎んじられ、秀吉の養子となった結城秀康。秀吉の薫陶を受け、その恩顧に報いようとする秀康に、危険を感じた家康はついに…。二人の天下人が父という数奇な運命を雄々しく生き、福井藩祖となった武将の生涯。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

59
どうする家康、と違って、築山御前と服部半蔵が悪役 一番の違いは、TVドラマではその存在が全く消されている(そんなことが許されるのか?)本多作左。彼がおまんを救い、秀康誕生となる2023/10/12

穀雨

9
徳川家康の次男、秀忠の兄でありながら、養子に出され将軍職を継げなかった秀康。その数奇な生涯を知りたくて手に取った。相棒、悪役、ダークホースといった登場人物それぞれのキャラ分けがしっかりされていて、史実を踏まえながらも血沸き肉躍る、面白い小説に仕上がっている。秀康が将軍になれなかった理由については、服部半蔵をはじめとする秀忠の外戚の陰謀ということにされているが、公式の史書に記録されなかっただけで、あるいはそうかもしれないと思った。2019/12/02

まゆっち

8
普段あまりスポットが当たらず、よい描かれ方をしないことが多い人ですが、まあいろいろあったのだな、と見方が変わりました。どこにいっても居場所がない孤独感は相当だったと思います。世が世ならもっと違う人生を歩んでいたのかもしれませんね。2019/03/12

BIN

6
家康に疎んじられて秀吉に養子に出されて活躍する場面は皆無ながら実は有能だったという結城秀康を描いた作品。やたらと反家康で西軍びいきなのが特徴的です。初っ端に誤りがあるので残念感がありましたが、家康というか服部半蔵の暗躍ぷりが要所要所に組み込まれて面白い作品にはなってます。あれだけ半蔵に苦しめられているし、それを知っているはずなのに最後になぜ信じたのかは謎です。2016/01/27

ちゃこ

5
【1998年刊行。書き下ろし作品】天正元年(1573)〜慶長12年(1607)。徳川家康の次男として生まれるも家康に疎んじられ、人質のようにして豊臣秀吉の養子となり、秀吉に実子が生まれると結城家の後継ぎとして結城晴朝の養子とされた結城秀康。家康、秀吉という二人の父によって波瀾万丈の人生を歩んだ秀康の生涯。松平信康の自害の章は「?」と思う部分もあったが、フィクションと逸話と史実を上手く混ぜ合わせて面白い作品となっている。織田信長に仕えていた黒人・弥助も(続→)2014/06/20

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