内容説明
経営者として、また経団連会長、臨調会長として、日本の繁栄のためにその情熱のすべてを傾けた男・土光敏夫。一つの成功にとどまることなく、絶えず新しい目標にチャレンジし続けた氏の行動を支えたものは何か。本書では、氏の経営観はもちろん、女性観、宗教観、教育論に至るまで自らの想いをあますことなく綴る。混迷の出口がみえず、自信を失いかけている経営者たちに向けた“信念の言葉”。
目次
1章 大切な“慈悲”の心―私にとっての宗教・自然
2章 取り戻せ“自助の精神”―行革の根本理念を考える
3章 貴重な日本の女性―私の女性観・教育論
4章 経営者は“首”を恐れるな―私の体験的経営論
5章 相手の立場に立った経済協力―国際化時代に備えて
6章 科学技術は世の中のために―二十一世紀に向けて
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
邑尾端子
4
夫の書斎にあった本。「年寄りを大事にするな」などの言葉は一瞬ギョッとするが、当時88歳だった人の言葉だと思うと、深いものがある。ざっくばらんな語録という体ではあるが、国家や社会に依存し過ぎてはいけない、ということをしきりに現代人に訴えているように感じた。2016/08/02
恒々
1
仕事の一環として語録だけ読んだことがあったが、対話で語ってくれているような感じで、スッと心に届きます。自然を大切にする気持ち、ぜいたくで文化は上がらない、利己を捨てる、人間関係を大切にする等、精神の持ちように関するものが半分。他にも外交、研究開発などにも話は及び、2022年の今振り返って、本当に大切にすべき事や在り方を示唆してるような印象で終えた。2022/08/16
Mago6
1
30年も前から今の日本を憂慮して心配していた方が居るかと思うと頭が下がる。現在の人に広く読んで欲しいと思った一冊。まずは自分が少しの事でも良いから土光さんの心がけを実践していきたいと思った。2012/07/17
吾輩は猫である
0
宗教心が大事なのかな。そして人(政府)に頼らない気持ち。今の自分に必要なものだと思われる。2010/11/28