内容説明
生きることに挫けた時、人は何を思い、どう振る舞い、どのように立ち上がって再び「生」に向き合うのか。本書では精神科医として長年患者たちの「魂の叫び」に耳を傾けてきた著者が、病気、自殺、老い、うつ病、登校拒否等、現代人が直面する様々な挫折の事例を分析する。「生への欲望」が希薄になっているといわれる時代の、生きがいのあり方を考えさせる一冊。
目次
第1章 “生”への挫折
第2章 不安と信仰
第3章 愛する者達の挫折
第4章 命の価値―安楽死
第5章 諦めの心理―老人と死
第6章 うつ病の時代
第7章 挫折と性格
第8章 危険な挫折逃避法―アルコール
第9章 子供達の挫折―登校拒否
第10章 生きがいへの期待―志向性