内容説明
もし今、あなたに三カ月の休暇があったら、何をしますか。突如もらった「時間のボーナス」に、戸惑いつつも自己変革の旅に挑んだオムロンの管理職たち。「ゆとりの時代」とは何かを問いかけるノンフィクション。
目次
第1章 戸惑いと手探りの長期休暇(熟年管理職が突如もらった“時間”のボーナス;休暇への果敢なチャレンジ)
第2章 会社を忘れて飛んでみる(罪悪感を超えて;未知の世界に体当たり)
第3章 個性化し多様化する過ごし方(社員の休みと社長の休み;こだわりを極める休暇)
長期リフレッシュ休暇取得者・体験内容一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
turutaka
1
オムロン課長職に与えられる最長3ヶ月の休暇。休暇を取った管理職を追ったルポ。バブル崩壊前の労働環境改善の萌芽を感じ取ることができる。結局のところ失われた30年で全てが台無しになったが、調べてみるとオムロンにはまだこの制度が残ってるようだ。流石である。しかしそれがスタンダードにはならず、労働者が使い捨てのパーツになった現代ではこれはもう一種の神話の世界を覗いてるような感覚だ。 大企業の管理職ならではの休暇の過ごし方は面白い。頭の良さというのは、暇な時間をいかに楽しく過ごすことと同義なのではないかと思ったり。2021/12/08