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差分―「差をとる」ことで新しい何かが生まれる

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  • サイズ A5判/ページ数 210p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784568503654
  • NDC分類 727
  • Cコード C0071

出版社内容情報

佐藤雅彦氏と、そのクリエイティブチームが生み出した「新しい分かり方」「新しい身体知覚」をテーマとした作品集です。佐藤氏は、「2枚の絵の差をとることで、新しい何かが分かる」をキーコンセプトに、4年かけて、アニメーションでもなく、マンガでもない、新しいビジュアル表現を開発していきました。2コマのビジュアルを順番に見ていくと、脳や身体に、ありありと「ある感触」が生まれます。すべての作品には、佐藤氏の解説が付きます。その解説を読み、また作品を見ると、より深く「ある独特の感覚」を味わうことができます。脳科学者・茂木

内容説明

常に「新しい表現」を世の中に提示し続けてきた慶応大学・佐藤雅彦研究室期待から生まれた次の表現。脳科学者茂木健一郎氏との対談「差分と気配」を収録。

目次

第1章 点だけで分かる動きと形
第2章 差分による現実の捨象
第3章 差分によって露見した人間特有の認知(論説)
第4章 差分が生み出す新しい独特な感覚
対談 「差分と気配」(佐藤雅彦×茂木健一郎)
附章 表現としての差分「新しい分かり方」

著者等紹介

佐藤雅彦[サトウマサヒコ]
東京藝術大学大学院映像研究科教授/慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授。独自の方法や考え方で、映像、アニメーション、グラフィック、教育方法、脳科学と表現の研究など、分野を超えた活動を行っている。1999年より開始した慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の「概念を重視した表現」や、研究室が番組に参画するNHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』が注目を集める

菅俊一[スゲシュンイチ]
1980年生。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。在学中は佐藤雅彦研究室に所属し、卒業後はピープル株式会社にて、乳幼児玩具の企画・開発に携わる。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員

石川将也[イシカワマサヤ]
1980年生。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。在学中は佐藤雅彦研究室に所属。2007年現在、慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員。企画事務所トピックス所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

16
ぱらぱらめくるだけでも、おもしろい本。おそらく人工知能分野にもひっかかる内容なのだと思う。各ページに、提示されているのは点と線だけで構成された2枚の画。2枚目の画から1枚目の画を引いたものを「差分」と定義している。言い換えれば、脳内アニメーションだ。アニメーションの動きはすべて作り手によって用意されているものだけど、2枚の画を見ると、ふしぎと脳内でアニメ化される。そんな脳の機能をえぐりだす作品集、茂木さんとの対談がそのあたりを補足している。人工知能に脳内アニメ化が可能なのか、気になるところ。2017/06/14

mztn

10
わずかに異なる複数枚の絵からそこに物語を見出す,いわゆる表象のお話.アニメなどのパラパラ漫画と違い,その絵の中に時間の流れはないにもかかわらず,時間的推移を自然に意識してしまう.豊富な実例と共に表象ということの説明から脳科学の話まで発展.なかなか面白い本だった.微分方程式で表されることをシミュレーションすることで差分化し...というのは学生時代から慣れ親しんだ手法であるものの,本書の差分は少しそれとは異なる.ただ,複数の実験結果から推定する場合などは同じようなことかも.表象になってはだめだけど.2017/05/24

けんとまん1007

10
とにかく面白い。ワクワク感満載^^人間の脳とは、なんて不思議なものだろうかと思う。二次元の点と線・空間から、動きを想像・創造してしまうこと、そして、いったん、それができると、それに囚われてしまう傾向が強いこと。この本をパラパラめくりながらも、その囚われから逃れることができないことを実感できる。まるで、科学の実験室にいるようだ。この続きがあると、とても楽しいだろうな。そして、知的刺激をいっぱいいただけそうだ。2012/09/15

アマヤドリ

10
一緒に踊っている友人から勧められた。作品をつくる手掛かりになりそうなことがたくさん。関連して日記を書きました。(でも感想とか批評とかじゃなくて全く参考にならないことです)http://p.tl/AEXw2011/10/24

ごま

9
タイトルと表紙からは手を出しにくい印象を持つかもしれない。でも開いてみれば、読むと言うよりは見て感じるもの。「指を置く」と同様、各章末に一般的な解説もある。いやー面白い。顔に見える、あの図にはやられた。脳がよくわからないがそうなる、と解釈してしまうのも不思議で面白い。図が立ち上がる経験は何度やっても飽きないな。脳科学者との対談ももっと読みたい。2015/03/19

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