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内容説明
出生の地にちなんでカラヴァッジオと呼ばれる、ミケランジェロ・メリージは、その時代が生んだもっとも偉大なイタリアの巨匠のなかのひとりであった。本書には、彼の絢爛たる革新的な作品の40点のカラー図版および数々のモノクローム図版が収められている。著者の精彩に富む文章は、カラヴァッジオのみならず、ヨーロッパの絵画に与えた彼の影響や、当時の社会的政治的事件、彼の跡を継ぐ芸術家たち、そしてこのもめ事の多い天才を住まわせ援助した有力なパトロンたちなど、カラヴァッジオを取り巻く世界を検証し、生き生きと描き出している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OKKO (o▽n)v 終活中
4
図書館 ◆勉強会の発表当番前日、藁にもすがる思いで書架眺めてて発見。翻訳は若桑みどり。発行1991年とちょっと古いのが魅力 ◆このところ何故かやたらと日本で人気のカラヴァッジョ、若冲、暁斎。カラヴァッジョはもちろん世界のメジャーだが、それにしても次々に「失われていた作品、発見さる!」と喧伝される。古いとはいってもついこの間のこうした本にあたっていると、まさに「このごろ」「急激に」カラヴァッジョが「動いている」ことが実感できる。なぜだ? 誰がいったい何をしようとしているのだ? と探偵ゴコロがムクムク。怪しい2016/05/11
ユーディット
2
大型美術本の全集。世界の巨匠26人の内の一人に入っている。現在の日本の研究者とは違った解釈があちこちに見られるが、新しい研究が必ずしも正しいとは限らないし、古典的な研究は常に土台になると思っているので、カラヴァッジョ好きなら是非読んでほしい。今では日本語で読めるカラヴァッジョの本は驚くほどあるが、大抵の薄い一般書と違い、思想的内容が濃いし、図版も比較参照のものなど多い。2015/10/18