出版社内容情報
ゆかいな英雄談や妖精の国に憧れた少女の話など、華麗に花開く、ファンタジーの小宇宙ー。トールキン文学の本質的なものを微細画のようにみせる、珠玉の短編集。●農夫ジャイルズの冒険/星をのんだかじや/ニグルの木の葉/トム・ボンバディルの冒険
内容説明
よく晴れた、のどかなハム村の夜のこと。道に迷った、まぬけな巨人がやってきた。そこで火を噴く、農夫ジャイルズのらっぱ銃。武勇をかわれたジャイルズは、竜退治に出かけるはめに…。粋で軽快な、明るい笑いにあふれた物語「農夫ジャイルズの冒険」。子どもの祭りのケーキには、妖精の星が入っていた。それを飲んだかじやの息子は、やがてかじやとなり、美しく、機能的な品々を作り出す…。妖精の国と現実世界とのかかわりを描く「星をのんだかじや」。へっぽこ画家のニグルは、「木」の絵の完成を急いでいる。しかし、完成しないまま、定められた旅(死)に出ることに…。人生における芸術的創造の意味と、魂の本質的な救済について語られる「ニグルの木の葉」。『指輪物語』でおなじみのトム・ボンバディルの詩ほか16篇が収められた「トム・ボンバディルの冒険」。
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