内容説明
本書の内容は古典的遺伝学・分子遺伝学の基礎的事項から、免疫や生化遺伝学、集団遺伝学、進化遺伝学などの現代遺伝学まで広範な領域を網羅している。
目次
1 メンデル性遺伝
2 染色体の行動と遺伝の染色体による基礎
3 遺伝子の化学的性質
4 性染色体と伴性
5 確率分析
6 家系分析
7 生活環
8 連鎖と染色体地図の作成
9 細菌およびウイルス遺伝学
10 複対立遺伝子と遺伝的微細構造
11 DNAの複製と組換え
12 生化遺伝学
13 タンパク質合成
14 遺伝暗号
15 原核生物における遺伝子作用の調節
16 免疫違伝学
17 染色体の変化
18 突然変異
19 集団遺伝学
20 近親交配と遺伝的浮動
21 選択(淘汰)
22 量的形質の遺伝
23 遺伝と進化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naka
6
古典だけど分かりやすい。中古だけど買ってよかった。何度か読み返したい。興味に優先順位をつけて読み方を変えていかないといけないなぁと最近思う。2018/03/01
いりあ
4
大学の参考書として使用していました。2012年に他界した遺伝学の権威James F. Crowが初学者向けにまとめた遺伝学の概説です。ある程度生物の勉強をしたことのある人であれば普通に読めると思います。ただ、内容が古いため、既に古典の域に到達してしまっている感が否めません。2018/02/03
yk_tani
0
有名な教科書であるらしいが、ふるい。現在はほぼ使われていない用語もたくさんあり、歴史を感じる。練習問題がたくさんついているのが良いと思う。木村資生も訳者の1人なのに、中立説にあまり紙面が割かれていなくて残念だった。2013/11/29
けろちゃん
0
後半が難しかったです。全体としてはおもしろかったです。2013/04/29
静
0
事実を羅列する書き方は普通はつまらないけど、自分にとって興味あることならそんな書き方でも面白い。この本が翻訳されてからの22年で色々変わったんだろうけど、面白さは変わらない。ただ、胎児の羊水検査で異常がわかるようになっても、治療するという発想でないのが悲しい。X染色体が3つ以上あっても、一つを除いて不活化させることができるなら、21番染色体3つのうち1つが不活化できたらダウン症の治療できないのかな。高齢(染色体不分離起こしやすい)でやっとできた子がダウン症だったら堕胎って、医学の進歩はそこまでじゃないだろ2012/09/06