内容説明
トンネル現象は、物理学や工学の各分野で常に注目されてきた。特に近年、超格子やダブルトンネル接合の実現は、トンネル効果に対する新しい問題を提起するとともに、次世代電子素子への応用に大きな可能性を切り開いた。本書は、トンネル現象の基礎から応用までのトピックスを総合的観点から系統的に配列し、一線の研究者らにより可能な限りわかりやすく解説したものである。
目次
第1部 基礎編(トンネル現象入門;トンネル現象の基本概念)
第2部 超格子およびM‐I‐Mのトンネル現象(超格子および超薄膜ヘテロ構造におけるトンネル効果とその応用;共鳴トンネルトランジスタ;M‐I‐Mトンネル接合の光放出;トンネルエミッションの課題;トンネル理論の最近の問題;二重量子井戸構造のトンネル現象)
第3部 超伝導体のトンネル現象(ジョセフソン接合の応用;ジョセフソンコンピュータ技術;ジョセフソン接合材料の課題;磁性バリア超伝導トンネル接合による電磁波検出;磁束量子パラメトロンコンピュータ)
第4部 STM〔走査型トンネル顕微鏡〕(STMの現状と将来;空気中におけるKishグラファイトの原子像;SEM‐STM複合装置による半導体表面の研究;電子エネルギー損失分光法による表面フォノンの研究)
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