内容説明
人間が計算(アルゴリズム)というものについて理論的にきちんと考え始めたのは、1930年代のことである。1960年代に入り、形式言語・オートマトン理論・プログラム理論などコンピュータにまつわる新しい理論が誕生し、計算量理論は多くの有能な研究者達によって発展を続けている。本書は、計算のモデルとして最もすぐれているチューリングマシンを中心に、コンピュータの進歩と歩調を合わせ進展している「アルゴリズム情報理論」を歴史的背景とともに解説した斬新なテキストである。
目次
第1章 準備
第2章 チューリングマシン
第3章 計算量のクラスと基本定理
第4章 計算量のクラスの階層
第5章 還元可能性と完全問題
第6章 並列計算
第7章 確率性アルゴリズムと近似計算