内容説明
本書は、ロジック(数理論理学)の哲学的あらましを解説した書である。いわゆるクラスパラドクスの発見以降、数学の正当性の証を求めて繰り広げられた史上まれにみる華麗な知的探検について、哲学的な考証を行なう。解説にあたっては、主要な哲学的アイデアと論議を提示しつつ、さらには史実をもふまえた上で、ロジックの予備知識がなくとも興味をもって読み進められるよう配慮されている。
目次
第1部 背景
第2部 クラスパラドクスと初期の反応
第3部 言語パラドクスと『プリンキピア・マテマティカ』
第4部 公理的集合論とヒルベルトのプログラム
第5部 ゲーデルの導出不能性定理
第6部 余波