出版社内容情報
猿と人間の分岐点はどこにあるのだろうか。人間の原点を求めて、アフリカ大陸チャドの砂漠で、350万年前の頭骨〈アベル〉を発見、その後700万年前の〈トゥーマイ〉を著者らが発掘。人類進化を学ぶために興味深い一冊。
内容説明
ヒトとサルの分岐点はどこにあるのか。アフリカ大陸チャドの砂漠で、360万年前のアウストラロピテクス「アベル」と700万年前のサヘラントロプス「トゥーマイ」を発見した古人類学者ミシェル・ブリュネ教授の手記。
目次
1 人類の歴史
2 チャドにて―アベルとトゥーマイの発見
3 人類発祥の地を求めて―アジアからアフリカへ
4 古生物学の調査とは?
5 人類の太陽は西にも昇る
6 これからの展望
著者等紹介
ブリュネ,ミシェル[ブリュネ,ミシェル][Brunet,Michel]
1940年生まれ。パリ・ソルボンヌ大学で古生物学を修めた後、ポワチエ大学で博士の学位を取得。同大学で教員・研究者として活動、1989年教授に就任。2007年、コレージュ・ド・フランス教授に就任。人類古生物学講座主任。哺乳類進化の専門家で、大地溝帯西で最初に350万年前と推定される「アウトストラロピテクス・バーレガザリ 愛称アベル」を発掘、その後、700万年前の最も古いヒト科と考えられる「サヘラントロプス・チャデンシス 愛称トゥーマイ」を発掘する。フランス=チャド古人類学調査団のリーダーでもある
諏訪元[スワゲン]
1954年生まれ。東京大学総合研究博物館教授。東京大学理学部生物学科卒、同大学院人類学課程に進学、並行してカリフォルニア大学バークレー校大学院に在籍、アフリカの初期人類研究を開始。三次元形状の先駆的な形態解析にも携わる。エチオピアの野外調査では、世界最古級のハンドアックスやボイセイ猿人頭骨化石を発見、1992年にはラミダス猿人の第一号化石を発見。2006年以後は1000万年前の大型類人猿チョローラピテクスの調査に従事、2009年にはラミダス猿人の全身骨「アルディ」他の研究発表に参画
山田美明[ヤマダヨシアキ]
フランス語・英語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鈴
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