定本 山之口貘詩集 (新装版)

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定本 山之口貘詩集 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562046621
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

出版社内容情報

沖縄県立図書館では「山之口貘文庫」が開設されるなど、近年再評価が高まる伝説の現代詩人の主要作品を収めた1958年初版本を新装復刊。処女詩集『思弁の苑』に収められた59の詩篇、1940年までの12篇を加えた。

【編集者からのコメント】
入手困難だった山之口貘の詩集を40年ぶりに復刊しました!代表作「座蒲團」や、高田渡が歌った名作「生活の柄」を含む、71篇の詩をまとめました。わかりやすい表現で生きることを詠い、自己を凝視し、失った故郷や戦争と政治を諷刺した詩人の息遣いが伝わってくる作品集で、貘さんの魅力がつまった一冊です。第二回高村光太郎賞(1959年)受賞作品。
「歩き疲れては
夜空と陸との隙間にもぐり込んで寝たのである
草に埋もれて寝たのである」(「生活の柄」より)

【著者紹介】
1903年、沖縄県那覇市生まれ。19歳で上京するが、生活苦のため帰郷。22歳で再び上京し、職業を転々としながら詩作を行なう。昼は喫茶店で過ごし、夜は公園や駅のベンチ、ビルの空き室、あるいは土管にもぐって寝ることもあった。1938年に第一詩集『思弁の苑』を発表、1958年、『定本山之口貘詩集』を発表(翌年、同著で第二回高村光太郎賞を受賞)。1964年、第四詩集『鮪に鰯』が刊行された。フォークシンガーの高田渡が「生活の柄」や「鮪に鰯」に曲をつけて歌いCD化するなど、独特な詩の世界からにじみ出る可笑しさと哀情は、今なお多くの人々を魅了しつづけている。

内容説明

近年再評価が高まる伝説の現代詩人の主要作品を収めた1958年初版『定本山之口貘詩集』の新装復刊。処女詩集『思辨の苑』に収められた59の詩篇と、1940年までの12篇を加え、71篇の詩をまとめた。自己を見つめ、放浪を重ねながら生きることを詠った詩人の息遣いが伝わってくる作品集。

目次

喪のある景色
世はさまざま


思ひ出
結婚
友引の日
夢を見る神
上り列車
彈痕〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gachi_folk

2
琉球人として日本語を生きた山之口貘。控えめながらも力強い作品は、言葉の向こう側に明日が見える。やっぱしすごいや。今年最後の読書にこの一冊を選んで良かった。2015/12/31

猫又

1
寡作だった山之口貘の初期の作品集。どれも生活に根付いだ詩が多く、書かれている内容は悲惨だったりするけど、どれも作者のユーモアが醸し出されていて読んでいても暗くなったりはしない。後で何回も読みたくなるような、そんな詩集。2015/07/16

ハンパク

0
赤裸々に山之口貘を詩の俎上に乗せて、赤裸々な語調で生活を語っても、その言葉の先には常に幻視がある。生きることが幻視へ行きつき、詩を書くことで、幻視が生きることへ行きついているかのよう。土俗的な感がある。芸術や精神を音楽と結びつける姿勢は近代的だが、むしろその音楽的で、生きる力に満ちた言葉はとても魅力的だと感じた。2016/10/08

warimachi

0
実に山之口貘然としている。2012/04/18

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