出版社内容情報
5世紀初頭、崩壊するローマ帝国を舞台にした実在の神学者ペラギウスを描いた歴史物語。キリスト教を古代世界との対話によって「真理の探求」と融合させたペラギウス。本当に人間らしい生き方とは何か。ヒューマニズムの原点が甦る。
内容説明
西方キリスト教会最大の岐路―信仰と人間の自由。「産めよ、増えよ、地に満ちよ」と、人間を祝福した神が、どうして人間を「原罪」の軛に縛りつけるだろうか?アウグスティヌスの「原罪」説と「恩恵論」と真っ向から対立し、人間の自由意志と個性を大切に生きたペラギウスの世界。西ゴート族の侵入によって崩壊しつつある5世紀初頭の混乱のローマ帝国を舞台に、キリストの道そのものを生きた生涯を描く好著。
目次
放たれた矢は
悪魔の木
水時計
インスラ炎上
狩場の風景
威厳に満ちて
薔薇咲く庭
炎の柱
ある夜の訪問者
大切な箱
光の街
霧の中の首なし顔
北へ
すべての道はローマに通ず
黒い雪
雑踏の中の顔
香料商の船
風が綴る文字
著者等紹介
モーガン,ポール[モーガン,ポール][Morgan,Paul]
ロンドン生まれ。メルボルン在住。ウェールズ大学で哲学と文学を学び、20世紀の小説の研究により博士号を取得。ウェールズ国立図書館の古書購入係、編集者およびライターをへて、現在はSANEオーストラリア(精神疾患をもつ人のための慈善団体)副理事。著書「The Art of Richard Hughes」は、作家リチャード・ヒューズにかんする信頼性の高い研究書として知られる
伊藤知子[イトウトモコ]
仙台市出身。翻訳家。長年、実務翻訳にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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