ペラギウス・コード―古代ローマの残照の彼方に

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ペラギウス・コード―古代ローマの残照の彼方に

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562046515
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

5世紀初頭、崩壊するローマ帝国を舞台にした実在の神学者ペラギウスを描いた歴史物語。キリスト教を古代世界との対話によって「真理の探求」と融合させたペラギウス。本当に人間らしい生き方とは何か。ヒューマニズムの原点が甦る。

内容説明

西方キリスト教会最大の岐路―信仰と人間の自由。「産めよ、増えよ、地に満ちよ」と、人間を祝福した神が、どうして人間を「原罪」の軛に縛りつけるだろうか?アウグスティヌスの「原罪」説と「恩恵論」と真っ向から対立し、人間の自由意志と個性を大切に生きたペラギウスの世界。西ゴート族の侵入によって崩壊しつつある5世紀初頭の混乱のローマ帝国を舞台に、キリストの道そのものを生きた生涯を描く好著。

目次

放たれた矢は
悪魔の木
水時計
インスラ炎上
狩場の風景
威厳に満ちて
薔薇咲く庭
炎の柱
ある夜の訪問者
大切な箱
光の街
霧の中の首なし顔
北へ
すべての道はローマに通ず
黒い雪
雑踏の中の顔
香料商の船
風が綴る文字

著者等紹介

モーガン,ポール[モーガン,ポール][Morgan,Paul]
ロンドン生まれ。メルボルン在住。ウェールズ大学で哲学と文学を学び、20世紀の小説の研究により博士号を取得。ウェールズ国立図書館の古書購入係、編集者およびライターをへて、現在はSANEオーストラリア(精神疾患をもつ人のための慈善団体)副理事。著書「The Art of Richard Hughes」は、作家リチャード・ヒューズにかんする信頼性の高い研究書として知られる

伊藤知子[イトウトモコ]
仙台市出身。翻訳家。長年、実務翻訳にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ワッピー

7
ローマ帝国の凋落期に異端とされてキリスト教の教義から抹消されたペラギウスの言動を幼馴染のカエレスティウスの目から描写したフィクション。人間は罪を負わされた存在ではなく、神の祝福を受けて自ら善をなしうる贈り物を与えられていると説く、自ら問いかけ、自ら考えることを重視したペラギウスの教義が今主流となっていたらキリスト教社会はどんな存在になっていただろうか?今でも印刷は物事を定着させる半面、進化に抗する固定もすること、そして組織は自らの存続のためのロジックを持つということは、人間は進歩していないということかな。2016/04/17

butapenn

1
キリスト教史において異端者として位置づけられている(らしい)ペラギウスを、彼の友人の視点から描く。ホームズとワトスンを思わせる機知に富んだ会話が軸。「人間は自由意志の力で良いほうに変わりうる」というヒューマニズムの理想をかかげるゆえに、異端論争に敗れていく姿は、古代ローマ滅亡の情景とからめて、胸に迫る。治安が悪化する一方のブリタニアやローマをめぐる危険な旅は、冒険ものとしても上質。原題は「The Pelagius Book」で、生涯一冊の本も書かなかった彼の生き方を暗示している。2014/05/19

dely

1
古代ローマ没落の夕暮れと、初期キリスト教会の芽吹きをロマンティックに描いた良作。著者のペラギウス像は明らかにソクラテスがモデルで、ちょっと理想化し過ぎな気がするけど(対するアウグスティヌスの小物感がすごい)、ちゃんと魅力的な人物になっている。終章「風が綴る文字」の美しさは白眉。しかし、この安っぽい邦題はどうにかならなかったのかな。「ペラギウスの本」という原題には本書のテーマが込められているのに。2011/07/19

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