内容説明
突出したアイディアから「飛べない鳥」まであの名機も実は「失敗作」?飛ばすことまで考えていなかったような珍機から、考えすぎて時代に間に合わず取り残されてしまった迷機、そしてパイロットの誰もが操縦をいやがった「獣のような」戦闘機まで、ずらり150機を大解剖!アイディア勝負の「失敗作」博物館。
目次
「空気」が読めなかった
アイディアだけがたより
エンジンの不思議
構造的欠陥
予想外のバランス
著者等紹介
ウィンチェスター,ジム[ウィンチェスター,ジム][Winchester,Jim]
航空機、とくに軍用機を専門とする著述家、評論家。’Air ‘Forces Monthly’や‘Aeroplane’など有力誌への寄稿も多い。ロンドン在住
松崎豊一[マツザキトヨカズ]
1942年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。カメラ会社勤務、飲食店経営などを経て、1980年代から航空・軍事ライターとして各種雑誌に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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植田 和昭
11
愛すべき失敗作の数々。日本のF2も載っていました。ものすごい開発費をかけてできたのは、ただのF16の劣化版。国産にこだわるのは、わかるけどあまりにもひどい失敗です。今だったらMRJも載るのかな。YS11も外国部品の寄せ集めだったし、商業的にも失敗している。桜花も出ていたが、人間を部品の一つにしてしまう設計思想。飛べなかった飛行機も多数出てきて面白いです。ただ日本語訳が機械翻訳のような不自然さで、非常に読みにくい。原書房が発行したとは思えない編集のお粗末な本。訳者は大切です。2023/09/17
Tadashi_N
8
この頃は失敗を許さない空気があるので、思いきったことができない。2014/07/05
ゆき
4
多葉飛行機には笑いました。飛びますか・・・?それとドイツが割りとチャレンジャー過ぎる!!!!過ぎるぞ!着陸できないから脱出する飛行機とかさ・・・。神風なのか?!とか思ったり、あれは片道分の燃料しか無かったってだけだから、本気で着陸できない飛行機作るってバカですね。極めつけは熟練飛行士しか着陸できないバックで直立着陸する飛行機。天才だけどアホだ。2014/09/15
nota
2
●さまざまな航空機が図版とともに紹介されている。 ●「最悪」とする理由はさまざまで、「デザインも機能も時代遅れ」とか「高価なのに性能が劣っている」とか、技術的な問題も、政治的な理由もまとめて扱われている。 ●でも、技術というのは失敗するまで試して問題を顕在化させるという側面もあるし、筆者もそのことは承知した上で、乱暴に「失敗」と断じて列挙、タイトルにしたのではないかと思う。 ●このサービスでは否定的な感想が多くみられるが、私はこの手の本が−この本も−好きです。2024/05/31
okaka
2
訳文が拙かったり、引き出しの位置が間違っていたりと全体に雑な作りの本だけど、掲載機数の多さと機体の写真が必ず入っているところが救いかしら。2014/01/08