図説 不潔の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 307p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784562041787
  • NDC分類 383.6
  • Cコード C0022

出版社内容情報

「体なぞ洗ったこともない」古代から、「不潔恐怖症」の現代にいたるまでの「不潔」観の変遷を、多くの図版とコラムとともに紹介する、驚きとユーモアたっぷりの一冊。

内容説明

オイルまみれのローマ時代、垢まみれの中世、そして“不潔恐怖症”の現代にいたるまで、多くの図版やコラムとともに紹介。

目次

はじめに 「でも、その人たち、におったんじゃない?」
1 浴場へ、飲みに食いに語らいに―ギリシャ人とローマ人
2 汚れをため、キリストに浴する―二〇〇~一〇〇〇年
3 湯けむりにしのび寄る疫病―一〇〇〇~一五五〇年
4 水を寄せ付けるな、悪い気が入る―一五五〇~一七五〇年
5 自然に帰って水の復権―一七五〇~一八一五年
6 風呂の入り方がわからない―ヨーロッパ、一八一五~一九〇〇年
7 水と清潔で開花される人々―アメリカ、一八一五~一九〇〇年
8 広告が人を洗い上げる時代―一九〇〇~一九五〇年
9 衛生という名の信仰―一九五〇~現在

著者等紹介

アシェンバーグ,キャスリン[アシェンバーグ,キャスリン][Ashenburg,Katherine]
ラジオ局のプロデューサーを経たのち、『ザ・グローブ・アンド・メイル』紙の芸術・書籍欄の編集委員に。現在はフリーランスのライターで、『ニューヨーク・タイムズ』紙と『トロント・ライフ』誌で執筆するほか、大学で教鞭もとっている。著書に『Going to Town:Architectural Walking Tours in Southern Ontario』(オンタリオ歴史協会賞地方史賞受賞)などがある。トロント在住

鎌田彷月[カマダホウゲツ]
京都市生まれ。品田一良、山本夏彦、Richard Frizellに師事。フリーランスの編集者、校正校閲者、執筆者、翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふろんた

32
もっと汚いのを想像してたけど、ヨーロッパを中心としたお風呂の歴史です。フランス人が毎日シャワーを浴びるようになってまだ30年少々だというのは他の本で知っていたが、中世まで遡ると年に1,2回とかだったのか。現代は現代で潔癖すぎるようにも思える。石鹸製造会社の策略か。2015/03/03

CCC

13
こういう本は話題が西洋限定になっている時が多々あるけれど、まさにその典型パターンだったのはちょっと残念。話については事前にあったイメージからそう大きく外れてはいなかった。ただヨーロッパの入浴嫌いはキリスト教の影響以上にペストの影響が大きかったという話は知らない側面だった。2020/09/07

Ryo

12
基本的に人間は清潔を好むものだろう。ローマにしろ、ユダヤ人にしろ、多くは清潔や衛生に気をつけていた。しかしこの世界に不潔な救世主キリストが降臨する。ユダヤ人に衛生的マナーの不備を咎められたキリストは、心の美しさでこれに反論する。これが心と体のキレイさを区別する風潮が生まれ、欧州不潔史が始まる。その後ペスト禍による水への恐れなどもあり、17-18世紀には不潔を極める様になる。20世紀になり、今度は広告による清潔教が強迫観念を武器に世に広まる。特に北米では今度は健康を害する程の潔癖へと突っ走る。人は愚かだ。2019/05/11

gecko

11
主としてヨーロッパと北米における衛生観の変遷をたどる一冊。語らいの場となった公衆浴場で、体についた汗とオイルを金属の磨き具で掻き落としたギリシャ・ローマ時代。「キリストに浴してきた者に2つめの風呂はいらない」(聖ヒエロニムス)とされた中世。のちに共同浴場は復活するも、〈黒死病〉=ペスト禍において水や湯が恐怖の対象となり、「入浴」は忌避されるようになる。やがて水が復権すると、19世紀以降のアメリカでは広告の影響力を背景に、衛生は「信仰」と呼べるまでになった。図版とコラム多数あり。カナダのライターによる著作。2021/12/13

白黒豆黄昏ぞんび

9
生涯、体を一度も洗わなかった人がかつていたとは驚愕でございました。2011/11/29

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