• ポイントキャンペーン

ミステリー・リーグ
厭魅の如き憑くもの

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 457p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562039838
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

憑き物筋の「黒の家」と「白の家」の対立、「神隠しに遭った」ように消える子供たち、生霊を見て憑かれたと病む少女、厭魅が出たと噂する村人たち、死んだ姉が還って来たと怯える妹、忌み山を侵し恐怖の体験をした少年、得体の知れぬ何かに尾けられる巫女―。そして「僕」が遭遇した、恐るべき怪死を遂げてゆく人々と謎の数々…。奇才が放つ、ミステリーとホラーの禍々しい結晶、ついに昇華。

著者等紹介

三津田信三[ミツダシンゾウ]
2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よむよむ

87
三津田さん初読みです。ホラーと思い苦手意識で読んだことが無かったのですが、他作品ですがお気に入りさんのレビューに「横溝正史ファンには溜まらない」と書いてあったので、ファンの私はシリーズ一作目を手に取りました。山奥の村での憑き物憑きの家と払う家の対立。双子の巫女。見立て猟奇連続殺人。まさに横溝ワールド。初読みなので文章を読み慣れてなく、説明の多さと解りにくい村の位置関係に苦戦しましたがなかなか面白かったです。探偵役の小説家が煮え切らずいま一つですが、まだ成長段階かと思うので続編も読んでみようと思います2017/08/24

えみ

62
読んでいる間、ずっと恐喝され続けているような気がするミステリ&ホラー!刀城言耶シリーズはここから始まった。奇っ怪な事件が言耶を呼ぶのか、言耶が怪異を呼ぶのか。途轍もない危険に首を突っ込み、いつしか探偵役に徹している彼の体験した魔訶不思議な出来事。これを怪奇幻想作家らしく書き留めたものが今ここにある物語、読者に届く。二転三転の犯人像。一体この奇っ怪な事件は誰が何の目的で起こしたのか。そもそも犯人は人なのだろうか。本気で考えると眠れなくなってしまうくらいの複雑さが癖になってしまう。ざわつく胸を鎮めて楽しんだ。2022/09/03

紅はこべ

60
横溝的舞台設定、京極夏彦顔負けの民俗学蘊蓄、ホラーとしてムードをたっぷり盛り上げながら、怪異を論理的科学的に解決、本格ミステリファン好みの要素てんこもり。ラストの数行で世界観が反転するところなんか、『火刑法廷』を連想。ミステリとホラーの融合に見事に成功している。2008/09/06

美紀ちゃん

58
怖かった。解りにくかったけど、怖さは、抜群。夜は、読めなくて、何日もかけて読んだ。結局誰が?という疑問が残ったけど、もう再読はできない。((((;゜Д゜)))怖い。2012/09/05

がらくたどん

46
県内の歴史民俗系博物館で村の入り口に結界を張る意味合いで藁で作った巨大ヒトガタを置く風習の再現展示を見たことがある。藁人形なのに怖い。憑き物・祓い屋・神隠し、信仰対象でもあり畏れられる呪詛対象でもある「案山子」。信仰と穢れ仕事を分ける二つの旧家。読みたかった怪奇幻想作家刀城言耶シリーズのオープニング作品。題字ページを開いたその瞬間から実は仕掛けはカタリと動き出している。そして、本を閉じてもいくつかの不穏は閉じ切らない。憑かれぬように、攫われぬように、どうぞくれぐれもご油断召さるな。2022/04/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/572378
  • ご注意事項