内容説明
多種多様な職業人、さまざまな身分の人間が隣り合って暮らし、外国や他の地域の影響を受けて独自な「国際的な首都」として発展したパリ。そこに住む民衆はどのような人々だったのか、彼らはどこから来て、どんなことに関心をもっていたのか。中世パリ研究の第一人者が軽快な筆致で綴る特異な中世都市と住人の世界。
目次
第1部 パリとその住民(一三世紀から一五世紀)(権力者たちが描き、パリの人々が支配した空間;通りの群像、パリの生活の素晴らしさと危険;パリの人々)
第2部 課せられたヒエラルキーの重み(金銭の世界、持てる者と持たざる者;権力の世界;教会の世界)
第3部 仕事と日々(商店や仕事場で、パンを稼ぐために働く;連帯のネットワーク、押しつけられた結びつきと自ら選んだ絆;生活様式)
著者等紹介
ルー,シモーヌ[ルー,シモーヌ][Roux,Simone]
歴史家、パリ第十大学ナンテール校名誉教授。専門は、中世のパリ史
杉崎泰一郎[スギザキタイイチロウ]
昭和34年、東京生まれ。ヨーロッパ中世史専攻。現在、中央大学文学部教授
吉田春美[ヨシダハルミ]
上智大学文学部史学科卒業。フランス文学翻訳家
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感想・レビュー
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