図説 ケルト神話物語

図説 ケルト神話物語

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  • サイズ A5判/ページ数 286p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784562030989
  • NDC分類 164.3
  • Cコード C0097

内容説明

『アーサー王物語』や『指輪物語』に多大なる影響を与えたケルトの神話が、読みやすく魅力あふれるストーリーに…光の神ルーグとデフティール姫の間に生まれた英雄クーフランの数奇な運命、「トリスタンとイズールト」の原型とされるディアルマドとグラーニェの恋物語、アーサー王のいとこクルフフに課された難題、冥府の王アラウンと入れ替わってすごしたプウィルの一年、アーサー王の騎士にあこがれる少年ペレトゥルの冒険、イスの都を海中にしずめてしまった異教の王女ダユーの物語、ブルターニュ版青ひげともいうべきコノモール伯など、神秘と魔法にみちた珠玉の数々。

目次

第1章 アイルランド(トェン・ボー・クールニュ;フィンの物語群)
第2章 ウェルーズ(マビノギオン)
第3章 ブルターニュ(バルザス・ブレイズ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takayuki Oohashi

15
戦いの女神、モリガンに焦点を当ててケルト神話も見た時、この本では英雄クーフリンに絡んで彼女が出てきました。まず彼女は英雄を愛欲に誘惑します。それが断られると、うなぎ、狼、牛の動物に化けて英雄の戦闘を邪魔します。英雄は若死を生まれた時から約束されていました。英雄が立ち姿の最期を迎えると、カラスになってその肩に止まります。この本はその辺りの描写がイキイキと生気に溢れていて、単にガイド本としてではなく、読み物としても良く出来ているように思いました。他に、海に沈んだイスの都の妖姫、ダユーの逸話が印象に残りました。2016/08/10

マーブル

9
アイルランド、ウェールズ、そしてブルターニュ。  ケルトの神話物語を三つの章に分けて語っている。 サトクリフで読んだばかりの物語は、嫌が上でも比較してしまう。サトクリフよりずっと固く、神話的なのだが、それはそれでいい味を出していてどちらがよい、ということはない。きっとその時代の語り部たちはそれぞれが、自分の味付けで語っていたのだろう、などと想像した。  アーサー王の物語もマロリーとはひと味違っている。  こちらの方が原型に近いのだろうか、騎士の色合いよりも、魔法や怪物などより古い香りがする。2019/09/06

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

7
**読む辞典・事典/神話**神話ネタの小説読解の為読了。『アーサー王物語』や『指輪物語』に多大なる影響を与えたケルトの神話を非常に読みやすくした傑作入門書!まず、紹介神話が多い!図版が多い!カラーが多い!…と、至りに尽くせりな稀書。良書です!――これは秀逸!神話・伝説の物語は…どうしても格調を重視した文脈が多く、ともすれば冗長になってしまう神話も実は数多くあります。 ⇒続き2014/01/07

Hiroki Nishizumi

4
ケルトもアイルランドも口にするだけで気が遠くなるような気がする。細かい解説もあって、いつの日か現地を訪れたい。2022/12/07

コマイヌ

2
水に沈んだイス街・異教の女王ダユー、イメージとしてとても良い。水を本性とする退廃的で破壊的な女王、半ば節度を保っているのが狂乱そのものでないケルトの支配者・ケルトの魔性の女っぽい。2014/12/24

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